第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-084/285page
員の大部分は普通免許状を所有している(図2−3−21)。
このように,公立中学校教員の平均年齢は約41歳,平均勤務年数は約19年となっており,県全
体としては,経験豊かな教員構成となっている。一方,学歴別構成でみると,公立中学校教員に占め
る短大卒,高校卒(学歴区分による。)の割合が約48%であり,このことが公立中学校二級普通免
許状所有者がほぼ4人に対し1人を占める起因と想定される。
また,公立中学校全教員に占める女子教員の割合が30%台に達し,且つ,29歳以下の教員におい
て女子教員が男子教員を上回る状況から,女子教員の増加傾向は今後も続くものと推測される。
従って,今後は,公立中学校教員の年齢の高齢化に対する施策を検討するとともに,教育水準
の維持・向上のため性別,年齢,勤務年数,免許状種別等を考慮した教員構成を図る必要があろ
う。
また,教員の男女別構成の変化に対応して,校内運営組織の研究,改善等に努める必要があろう。
(4) 中学校教員の週当たり平均担当授業時数
昭和50年度の公立中学校教員(教頭を除く。)の週当たりの担当授業時数をみると,20時間〜22時
間の教員が最も多く,公立中学校教員の約半数を占めている。なお,昭和50年度の公立中学校教員
の週当りの平均担当授業時数は,21.2時
間で,これから中学校教員は1日当た
り約3.5時間の担当授業時数となってい
る。
また,公立中学校教員の週当たりの
担当授業時数は,15時間から25時間の範
囲にある(図2−3−22)。
これは,学級担任と学級担任外及び
学校規模等によるものと想定される。
従って,今後は,教育活動充実のた
め学校経営,教員組織の実情に応じて
担当授業時数の適正化に努める必要があ
ろう。
図2−3−22 公立中学校教員の週当たり担当授業時数の割合
注:1.「義務教育課調査」(昭50)による。
2.割合=(該当授業時数担当教員数)÷(調査教員数)×
100
2.施策の基本方向
(1) 教員配置
公立中学校における教員一人当たりの生徒数は減少傾向にあり,一方,1学級当たりの教員数
は増加傾向にある。このことから,教員配置は,教師と生徒の触れあいの機会を望ましい方向に
進行させているものと想定される。
将来においても,教育条件整備の一環として更に推進する。
また,新採用教員の配置については,全県的立場に立って地域区分による配置の均衡化に努め
る。
(2) 養護教員及び事務職員の配置