第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-126/285page
業において,木造による事業が全く実施されていないことなどが原因で,毎年低くなっているが,
今後,更に,この傾向は進むものと想定される。
校舎保有面積に対する危険面積の比率は,昭和47年度以降,毎年,低くなっているが,今後,危
険建物の改築事業の促進により,この比率は,更に低く覆るものと想定される。
また,屋内運動場保有面積に対する危険面積の比率も,低くなる領内を示しているが,この傾向
は,今後も続くものと想定される。
前述のような想定に基づき,木造の校舎及び屋内運動場の解消を更に推進するとともに,危険
建物の改築を図るよう努める。
(2) 設備
理科教育等設備の充実率は、毎年高くなり,整備が図られていることを示しているが,今後,
整備が推進されることにより,この充実率は,更に高くなるものと想定される。
産業教育設備の充実率は,今後も,整備が図られることにより,更に高くなるものと想定され
る。教育機器の保有台数は,種類によってかなりの差があり,保有台数の少ない教育機器は,今
後,一層整備が図られるものと想定される。
前述のような想定に基づき,理科教育等設備及び産業教育設備を更に整備するよう努めるとと
もに,保有台数の少ない教育機器を整備するよう努める。
第4項 教育内容・方法と指導体制
1.現状と課題
(1) 教育目標
1) 教育目標の設定
ア.各学校が設定している目標の
中で,学習に関するものは,図
2−4−32が示すとおり,能力
面としての〈学力の両上〉,態度面
としての〈学習意欲,学問の尊
重〉で,ほぼ折半されている。
また,〈知識,技能の習得〉を
目標としているのは,主に職業
系の学校である。
イ.各学校が設定している目標の
中で,学習関係を除いたものが
図2−4−33である。その中で
〈基本的生活習慣〉の確立が上
位を示していることは〈生徒の
しつけ教育〉の必要性を示して
図2−4−32 学習に関する目標の実態
注:1.「高等学校教育課調査」(昭51)による。
2.割合=(該当項目学校数)÷(標本校数)×100