第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-128/285page
図2−4−34 教育課程設置の推移
ア.1年から類型に分ける。
イ.2年から類型に分ける。
ウ.3年から類型に分ける。
エ.科目選択をおこない特に
類型は設けない。
注:「高等学校教育課程実施
報告書」(昭48,昭51)による。
増加単位数を設定して能力,適性に卸した指導の個別化をめざしている。,
また,生徒と進路,適性の多様化に対応するため履修の類型を多くしたり,多様な教科選択
のコースを設定したりしているが,その方向での努力が必要な学校が少なくない(図2−4−34)。
イ.各教科以外の教育活動
ホームルームは,昭和51年度平均で第1学年39時間,第2学年39時間,第3学年36時間実施
している。
クラブ活動は,各学年とも基準の35時間をようやく確保している現状である。また,生徒会
活動,学校行事の時間は,学校によってかなりの差がみられる。同一学校内でも学年によって
大きな差が認められる(第1学年平均77.2時間,第2学年平均102.9時間,第3学年平均77.8
時間 「高等学校教育課程実施報告」(昭51)の集計による。)。
これは,課程別による差異,その年度に文化祭、学校祭が持たれたかどうか,修学旅行が
実施された学年かどうかなど様々な要因によるものと考えられる。従って,各教科以外の教育
活動について,なお,その適正実施のための検討が必要である。
(3) 教育方法
高等学校進学率上昇の中で,生徒の学習到達度は,
全国的規模の調査(図2−4−35)からみて,幅
広い分布を示しており特に,学習到達度の低い生
徒の多いことがわかる。
表2−4−13からみると,高校生のほぼ3分の
1が,学習についての悩みを持っていることを示
している。
学習に対して悩みを持ち,低い学習成果を示す
生徒が多い実状の中で,教師の指導方法を示す表
2−4−4によれば,一斉指導の学習形態の中で,
教師の講義,一問一答を中心として授業を進めて
いるのが44%,一斉指導の学習形態の中で演習,
作業学習による個別学習を組み込んでいるのが49%を示している。
図2−4−35 ある教科における学習到達度(高2)
注:1.「国立教育研究所調査」(昭和51)による。
2.各内容領域ごとの成績を100点満点に換算。