第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-131/285page

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来の生活において,自己を実現する能力を育

てる。」と書き改められ,教育活動のすべての

面を通じて,生徒の「生きかた」や「人生設

計」について指導,援助を行うという広範な

分野を持つようになった。

 高校卒業後の進路の実態を県立全日制高等

学校卒業生について過去6か年の進学率と就

職率の推移からみると,図2−4−36のとお

りである。就職率は男女とも約12ポイント低

下し,大学進学率は逆に5〜6ポイント程度

上昇している。

 しかし,昭和50年度から昭和51年度への微

妙な変化をみると,大学進学率がわずかなが

ら低下し,就職率が数年来はじめて男女とも

上昇に転じた。このことから直ちに今後の傾

向は推論できないが,生徒及び保護者の意識

や社会的経済的背景の変化に注目する必要が

ある。

 この比率に含まれない部分には,自家自営

者,各種学校進学者,次年度進学希望者が含

まれるが,進学希望の多様化が一層強まる中での指導体制の確立が望まれる。

 就職生徒の県内定着率が年々高まってきていることは,図2−4−37にみられるとおりである。

核家族化,ふるさと志向の中で県内希望者は年々増加しており,その受入事業所については,地

域的なアンバランスがある。特に,会津地域,相双地域においては,求人拡大を図る施策が望ま

れる。

図2−4−37 就職生徒の県内定着率の推移

就職生徒の県内定着率の推移

注:1.「高等学校教育課調査」(昭51)による。

  2.全日制公立高校についての集計である。

  3.県内定着率=(県内就職生徒数)÷(就職生徒総

   数)×100

(6) 指導体制

  教職員の資質向上のための

 研修は,文部省,県教育委員

 会主催のものをはじめとして

 各種研究団体のものなど,数

 多く実施されているが,ここ

 では,県教育委員会主催の研

 修に限って,その種類と参加

 状況をみる。

  高等学校教育課において実

施する研修には,高等学校教

 員研修,教育課程及び学習指

表2−4−15 高等学校教員研修の参加人数(単位:ひと)

研修区分/年度 47 48 49 50
校 長 研 修 会 80 81 81 81
教 頭 研 修 会 156 159 156 156
中堅教員研修会 119 113 98 79
新採用教員研修会 101 101 36 140
数学教育現代化講座 60 110 80 75

注:「教育年報」(昭47〜昭50),「高等学校教育課調査」(昭51)による。

表2−4−16 教育課程及び学習指導現代化研修の参加人数(単位:人)

研修区分/年度 46 47 48 49 50
高等学校教育課程研究集会 1,819 1,377 923 1,281 1,060
学習指導現代化研究協議会 253 262 182

注:「教育年報」(昭46〜昭50)による。


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