第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-168/285page

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 婦人講座数の推移を昭和41年度から昭和51年度までにおいてみると,図3−1−6のとおりで

各年度の変動が大きい。

 昭和51年度は,昭和41年度に比べ392講座が減少しているが,これは学級へ移行した結果と考

えられる。

 一方,昭和51年度の婦人講座学級生数は15,897人である。

 婦人講座生の推移について,昭和41年度から昭和51年度までにおいてみると,図3−1−7のと

おりで,緩慢な下降の状況にあるが,昭和50年度以降は上昇傾向にある。

 なお,昭和41年度までは,婦人学級については文部省委嘱婦人学級,県研究婦人学級等による研究の段

階であったが,昭和42年度より国庫補助制度が確立したため,婦人学級が急激に増加したものである。

表3−1−7 婦人学級・婦人講座開設状況(単位:学級,講座)

項目/地域 県 北 県 中 県 南 会 津 南会津 相 双 いわき 合 計
婦人学級数 137 118 60 155 79 70 54 673
婦人講座数 142 95 58 54 5 40 26 420

注:「社会教育統計要覧」(昭51)による。

 また婦人学級,婦人講座の地域別開設数は,表3−1−7のとおりで県内各地で開設されている。

 婦人学級数,婦人講座数とも年度ごとの変動が大きく,また,婦人学級年数,婦人講座数ともに

緩慢な下降状況にあるのは,就労婦人の増加等による社会構造の急激な変化によるものと推測さ

れる。

 なお,本県では,婦人教育の学習機会の拡大と,学習内容,方法の充実を期するため,昭和50

年度は4学級の県研究婦人学級を委託し,婦人学級の開設,運営について研究を進めるとともに,

県内7教育事務所に計16人の婦人教育指導員を設置し,婦人教育の振興を図っており,昭和50年

度以降は婦人学級,婦人講座及び婦人学級生,婦人講座生ともに上昇傾向にある。

現在,婦人学級は県内全域に定着しつつあるが,今後は,地域の実態に即しだ効果的獲運営,

学習内容,例えば婦人のボランティア活動の充実に関する内容等学習内容の充実,学習方法の開

拓によって一層の充実を図るとともに,就労婦人の増加に伴う学習の機会と場の提供をどのよう

に推進したらよいか考えていく必要があろう。

(3) 高齢者教室

  平均寿命の著しい伸長による高齢者人口の増加に伴い,高齢者の生活は経済的にも,精神的に

 も不安定な状況におかれるものが少なくない。

  これらの高齢者をめぐる諸問題に対応するため,社会福祉等の施策とあいまって,高齢者自身

 による社会適応のための学習,及び精神的,情緒的安定等を図るため高齢者教育の推進が図られ

 るようになってきている。

  昭和51年度における高齢者教室は,88市町村に315教室が開設されている。

  高齢者教室数の推移を昭和43年度から昭和51年度までにおいてみると,図3−1−8のとおり

 で,年々上昇傾向にあり,昭和51年度は昭和43年度に比べ177教室の増加となっている。

  一方,昭和51年度における高齢者教室生数は,男子教室生12,581人,女子教室生11,603人,合


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