第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-181/285page
従って,今後は,資料センターとしての機能拡充のため,老朽化がみらる県立図書館(昭和33年度建
設)の移転改築を検討するとともに,未設置市に対し開設を図るよう指導する必要があろう。
また,図書館未設置地域住民への図書奉仕のため,公立図書館の巡回用自動車等による巡回活
動の促進に努める必要があろう。
(2) 蔵書数・図書利用
昭和50年度における県内
図書館(県立,市町立,私立
の合計)蔵書数は602,764冊
(未整理分を含む。)であり,
これを「日本十進分類別」で
みたのが図3−3−1のとお
りである。
蔵書総数を,分類別でみる
と,最も多いのは「文学」で
全蔵書数の約3分の1となつ
ている。
また,蔵書を成人用,児童
用別でみると成人用が91%,
児童用9%となっている(「教
育調査報告書」(昭50))。
図3−3−1 県内図書館の蔵書構成比と分類別蔵書数の状況
注:1.「教育調査報告書」(50)による。
2.構成比=(分類別蔵書数)÷(蔵書総数)×100
次に,昭和51年度における
設置者別図書館の蔵書数をみ
ると,県立図書館は223,821冊,市町立図書館(12館合計)は411,094冊となっている。
この県立図書館及び市町立図書館の蔵書数の推移を昭和46年度から昭和51年度までみたのが図
3−3−2である。
蔵書数は逐年増加しており,県立図書館は毎年1万冊前後,市町立図書館(12館合計)で3万
冊前後の増加となっている。
図3−3−2 設置者別図書館蔵書数の推移
注:「社会教育統計要覧」(昭46〜昭51)による。
また,県立図書館,市町立
図書館の館内閲覧者数及び館
外貸出人員の推移を昭和45年
度から昭和50年度までにおい
てみたのが図3−3−3であ
る。
館内閲覧者数については県
立図書館及び市町立図書館と
もに上昇傾向を示している。
一方,館外貸出利用人員数