第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-214/285page
は指導者の役割や資格基準が
明確にされていないものもあ
る。
スポーツ指導員,スポーツト
レーナー,体力テスト員及びス
ポーツ少年団指導者は,日本
体育協会において,資格基準を
定め,これら養成に努めてい
る。資格を得た者は登録制に
なっており,地域住民スポー
ツ実技指導,スポーツ相談,ス
ポーツ教室,体力測定及びス
ポーツ少年団指導に当たるこ
とになっている。このように
民間スポーツ指導者について
は,有資格者の養成はもとより,組織的活動ができるよう努めるとともに,これら指導員に対す
る適切な報酬について配慮する必要がある。
従って,今後,各市町村においては,社会体育の振興を図るため,行政組織の確立と,専任
指導者の確保に努めるとともに,民間スポーツ指導者の養成,確保と組織的活動ができるよう努
める必要があろう。
表4−4−8 民間体育団体等の指導者(単位:人)
団 体 指 導 者 人数 (財)福島県体育協会 スポーツ指導員 302 スポーツトレーナー 105 体力テスト員 スポーツテスト判定員 730 レクリエーション協会 レクリエーション指導員 155 フォークダンス連絡協議会 フォークダンス指導員 18 オリエンテーリング委員会 オリエンテーリング指導員 174 サイクリング協会 サイクリング指導員 119 キ ャ ン プ 協 会 キャンプ指導員 54 ス キ ー 連 盟 スキー指導員 (指導員・準指導員) 331 スポーツ少年団 スポーツ少年団指導員 1,790 水 泳 連 盟 水 泳 指 導 員 44 ユースホステル協会 ユースホステル活動指導者 36 注:「保健体育調査課」(昭51)による。
2.施策の基本方向
(1) 県における社会体育指導者
県内各市町村における体育,スポーツは今後ますます普及,発展し,指導者の養成,確保も積
極的に行われるものと想定される。
社会体育の広域的専門性を考慮し,全県的視野に立って,県教育庁保健体育課には,社会体育
係を設置し,各教育事務所には,社会体育担当者を配置するよう努める。
(2) 市町村における社会体育指導者
市町村に対し,行政組織の確立のため専任社会体育担当者の確保と,スポーツ指導者の養成確
保に努めるとともに,組織化を図るよう指導,助言する。また,国庫補助に対する県費対応額の
増額を検討する。
第3項 社会体育施設
1.現状と課題
(1) 公共の体育施設
社会体育としてのスポーツが人々に理解されはじめ,また多様化の様相を呈しているが,本県
のスポーツ人口は約198,800人である(「保健体育課調査」(昭51))。
これに応ずるための体育・スポーツ施設は,表4−4−9のとおりである。