第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-272/285page
従って,今後は,教職員の健康管理の充実を更に推進する必要があろう。
(2) 福祉施設
公立学校共済組合が経営している飯坂保養所「あづま荘」の利用状況を昭和46年度から昭和51
年度までの利用率の推移からみると,宿泊利用率は70%前後,宿泊外利用率は18%前後で推移し
ている(表6−3−4)。
また,(財)福島県教職員
互助会他2互助団体が昭和
48年度に取得し経営している
東山保養所「せあぶり荘」
の利用も図っているが,両保養所とも県の中心より離れたところに位置し,かつ保養施設である
ため,その利用範囲及び利用層が限定される傾向がみられる。
一方,県下教職員及びその家族から,地域的配置を考慮した都市型施設の建設の強い要望がだ
されている(「福利課調査」(昭51))。
従って,今後は,本県の各地域に均等に福祉施設を建設し,県下教職員の要望に応ずる必要が
あろう。
表6−3−4 「あづま荘」の利用状況(単位:%)
区分/年度 46 47 48 49 50 51 宿泊利用率 64.89 70.12 68.93 74.96 68.16 64.59 宿泊外利用率 18.20 22.43 18.72 18.67 17.56 17.15 注:「教育年報」(昭46〜昭50),「福利課調査」(昭51)による。
2.施策の基本方向
(1) 教職員の健康管理
教職員の健康管理については,成人病予防の重要性が強調されている社会情勢を踏まえ,入間
ドック受診の機会の拡大に努めながら,更に健康管理の充実を推進する。
(2) 福祉施設
福祉施設については,昭和54年度まで郡山市に都市型福祉施設を建設し,更に昭和55年度まで
教職員互助会の直営施設をいわき市に建設し,教職員の余暇の増大に対応するとともに,広く県
民各層の福祉施設として,効率的利用を推進する。
第2項 教職員住宅
1.現状と課題
教職員住宅の整備については,県及び市町村が共済組合資金を活用しながら毎年その充実に努め
ているが,まだ,借家及び下宿住いの教職員は,昭和49年度において全教職員の38%を占め,その
充足状況は十分でない(「教職員生活実態調査」(昭49))。
従って,今後は,教職員の持家の促進と合わせ,年次計画により住宅不足の解消を図る必要があろう。
(1) 市町村立学校教職員住宅
昭和41年度から昭和51年度までの市町村における教職員住宅の建設状況は,表6−3−5に示
すとおりであるが,その内訳をみると,公立学校共済組合資金の融資による建設戸数は昭和41年
度から昭和51年度まで校長用116戸,一般用209戸,単身用72戸となっている。また,へき地教
育振興法に基づく「へき地学校設備整備費等補助金」による建設戸数は,昭和41年度から昭和51年
度まで148戸となっている。