サクシード2中学校英語から高等学校英語へ-003/45page

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同様に、英語の授業におけるQ&Aの活動が大きな効果をあげるためには、教師が単に英語で発問するだけでは不十分で、その発問がQUESTIONINGの理論に基づいていること、また、扱う教材がリーディング用の教材であれば、その発問がリーディングの理論に基づいていることが前提となります。
このことを、英語の問いかけによるパラグラフ・リーディングの指導に当てはめてみると、十分な効果をあげるためには、教師の発問が
 1) QUESTI0NINGの理論に基づいている
 2) パラグラフの発想に基づいている
 3) リーディングの理論に基づいている
ことが前提
となります。

3 QUEST10NINGによるパラグラフ・リーディングの指導のポイント
前記の1)〜3)の理論の詳細については専門書に譲るとして、ここでは、それら全てを踏まえて実際に授業を展開する際のポイントを考えてみましょう。
(1) High-cognitive Questionも採り入れる
teacher questionのタイプの分類の仕方として、専門家の間で現在、最も一般的なのは
 1) low-cognitive question
 2) high-cognitive question
のいずれかに分類する方法です。
1)は事実や情報を要求するquestionで、日本の英語の授業における発問の大半はこのタイプに属しているという調査もあります。一方、2)は知識のレベルを超えて「思考」を要求するquestionです。
(例)
There is a sad story about a farmer in one Asian country. He signed a paper, though he could not read it. All his land was taken away from him.
A tragic accident happened. A baby was given a white liquid by his mother. It was not milk but an agricultural chemical. The baby died. The mother could not read the words on the bottle.
(UNICORN ENGLISH COURSE 1 から)

QUESTl0Nの例)                 QUESTIONのタイプ
1 Where did the farmer live? In Europe or in Asia?      1)
2 Could he read the paper?                   1)

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