中にこのスピーチのテーマになる語句が入ることを示しています。また、問い(2)ではパラグラフの最初の部分、つまりトピック・センテンスが問われていることがわかります。問い(3)では語順が問われています。つまりこの大問5では、問い(3)を除けば文章全体のテーマと各パラグラフの要点が問われているということがわかります。そこで、パラグラフ・リーディングの知識が生きてくることになります。
手順2:英文全体の構造からテーマを探る
通常ならば、各パラグラフの最初の文をつないでいけば、全文の概要がわかるはずなのに、この文章では逆に各パラグラフの最初の部分が空欄になっていて、その空欄を補わせる問題が設けられています。つまり、文章全体からトピック・センテンスを考えさせる問題となっているのです。
そこで、発想を転換して文章全体の構造を眺めてみると、以下のようになっていることがわかります。
〔英文全体の構造をつかむ〕
□ wi11 be more important in the 21st century. (第1パラグラフ) |
I think we have to remember three things. (第2パラグラフ) |
First, (1)) and try to understand their people and
cultures. (第3パラグラフ) |
Finally, I think (3)). (第5パラグラフ) |
If we keep these things in mind and try to do our best,
the world will (place, to, better, be, a, live). (第6パラグラフ) |
文章全体を眺めてみると、この英文は表面上は6つのパラグラフ構成になっていますが、明らかに「締めくくり」的な働きをしている第6パラグラフを除けば、第2パラグラフだけが異様に短く、(I
think we have to remember three things.という―文のみ)実質的には5つのパラグラフで構成されているような印象を受けます。次に第3〜第5パラグラフを見てみると、いずれも同じような形
(First, Second, Finally)で始まっていることがわかります。これらの語
(First, Second, Finally)は同じ程度