サクシード2中学校英語から高等学校英語へ-035/45page
〔表を読む〕
表からわかったこと。
1) 「言葉」「絵」「想像力」と名付けられた35人から成る3つのグループがある。
2) 目覚まし時計の問題の正解者は「言葉」が0人、「絵」が2人、「想像力」が3人。
3) 満ち潮の問題の正解者は「言葉」が7人、「絵」が5人、「想像力」が10人。手順3:設問のポイントを探る
設問にさっと目を通し、何を問うているかを探ります。こうすることで、何にポイントを絞って読むべきかが明瞭になってきます。時間の余裕がない場合にはscanningだけで済ますこともできます。
〔設問を読む〕
設問から推測できること。
1) 問1〜問3までは「割合」を問うているので、英文を読まないで表だけでも答えられるのではないか。
2) 問4とBは、本文を読んで答えなければいけないようだ。手順4:スキーマを活用して全文を読む
上記の手順1〜3を踏まえれば、本文に関するある方向性をもった情報〔設問の答え〕ができあがるはずですので、その情報に自分のスキーマをプラスして全文を読み、設問に答えます。もっとも、ここまでで答えはもう大半、わかったようなものですが。
〔ここまで獲得した情報から推測できること〕
1) 「想像力」のグループは他の2つのグループよりも正答率が高い。
2) つまり、筆者の最初の問いかけ(頭の中にクリアなイメージを持つことができれば、状況はよりよく理解できるだろうか?)の答えはYesであろう。このように、全体像〔結論〕がある程度わかってから、そこに至る過程を追う読み(パラグラフ・リーディング)は、極めて英語的だと言えるでしょう。ありとあらゆる事件が起こってから、細部を積み上げて最後に犯人を言い当てる金田一耕助が、極めて日本語的だとすれば、英語的な発想には、犯人が最初からわかっていながらその犯人を論理的に追いつめていくという過程を見せる刑事コロンボの痛快さに通じるものがあります。