サクシード2中学校英語から高等学校英語へ-036/45page

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第4章 「英語教師の質問」
〜中・高教師の意識をつなぐために〜

(1) 中学校から高校の先生へ
質問1) 高校の授業にスムーズに移行できるようにするために、中学校で最低限身に付けさせるべきことは何ですか。
 A.細かい学習事項はともかく、まずは学習習慣を身に付けさせてほしいと思います。高校入学後に生徒の実態調査などをすると、「予習はしたことがない」「ノートの取り方がわからない」などという声が非常に多いのです。確かに中学校では授業を聞いているだけで内容を理解できる生徒も多いでしょう。しかし、そのような生徒ほど高校での学習内容についていけず英語嫌いになるという傾向があるのです。予習→授業→復習という当たり前の学習習慣が身に付いていれば、高校の授業にスムーズに移行できるのではないでしょうか。

質問2) 高校では教科書をどのように選定しているのですか。
 A.教科書の選定は、新しい生徒が入学する前年の夏休み前には済ませてしまいます。各教科書会社が発行する数多くの中から選ぶのですが、決め手となるのは「生徒の実態に合っているか」「その教科書で目標とする力を身に付けられるか」という点です。ですから高校側は、中学校の学習内容や入学する生徒たちがどの程度の学力を持っているかなどを知る必要があります。中・高連携の取り組みは、教科書選定の場においても大いに意義があるのです。

質問3) Aural / Oral Communication(O.C.)の授業について教えてください。

質問4) 高校の授業というと、和訳中心の英文解釈の授業あるいは文法の詰め込み授業といったイメージがあるのですが、実際のところはどうなのでしょうか。
 A.まず「オーラル・コミュニケーションA・B・C」は聞くことおよび話すことの指導を重点的に行うための科目で、扱う言語活動は次のようになっています。
・O.C.A:身近な日常生活の場面で行われる会話を中心とした言語活動
・O.C.B:話し手の言うことを聞き取ることを中心とした言語活動
・O.C.C:自分の考えなどを発表し話し合うことを中心とした言語活動

いずれも積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を目的とするもので、どの学年においても履修することができます。
ところで高等学校の英語の科目には、「オーラル・コミュニケーションA・B・C」の他に「英語1」「英語2」「リーディング」「ライティング」があるのですが、「ダラ


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