サクシード2中学校国語から高等学校国語へ-008/81page

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Q&A 二十一世紀にむけた教育

Q 二十一世紀にむけた教育については、どのような提言がなされたのですか

A 第十五期中央教育審議会の答申の「国際化、情報化、科学技術の発展等社会の変化に対応する教育の在り方」においては、次のような指摘がなされています。
「指導の方法についても、子供たちの、感動を覚え、疑問を感じ、推論するなどの過程を大切にしていく必要がある。どの教科についても、ただたくさんのことを覚え込むことや、与えられた問題をできるだけ多く解くことに終始する学習では、学ぶことの面白さは分からないし、子供たちに、学習への興味や関心はわいてこない。子供たちが試行錯誤を繰り返し、何度も失敗を重ねた末に、初めて味わうことのできる『発見する喜び」や『創る喜び」などを体験させることが大切なのである。」
また、教育課程審議会答申では、「教育課程の基準の改善のねらい」として次の四点を掲げています。
その一つが、「自ら学び、自ら考える力を育成すること」です。次はその一節です。
「知的好奇心・探究心をもって、自ら学ぶ意欲や主体的に学ぶ力を身に付けるとともに、試行錯誤をしながら、自らの力で論理的に考え判断する力、自分の考えや思いを的確に表現する力、問題を発見し解決する能力を育成し、創造性の基礎を培い、社会の変化に主体的に対応し行動できるようにすることを重視した教育活動を積極的に展開していく必要がある。また、知識と生活との結び付き、知の総合化の視点を重視し、各教科等で得た知識・技能等が生活において生かされ、総合的に働くようにすることに留意した指導も重要であると考える。」
このような指摘をふまえ、今後も、生徒自身が学ぶことの意味を実感できる国語の授業を工夫してしていきたいものです。

Q&A 教育課程審議会の答申から

Q 教育課程審議会の答申では、どのような国語教育の方向性が示されたのですか。
A 国語の改善の基本方針によれば、「小学校、中学校及び高等学校を通じて、言語の教育としての立場を重視し、国語に対する関心を高め国語を尊重する態度を育てるとともに、豊かな言語感覚を養い、互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力を育成することに重点を置いて内容の改善を図る。特に、文学的な文章の詳細な読解に偏りがちであった指導の在り方を改め、自分の考えをもち、論理的に意見を述べる能力、目的や場面などに応じて適切に表現する能力、目的に応じて的確に読み取る能力や読書に親しむ態度を育てることを重視する。」とされています。

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