サクシード2中学校国語から高等学校国語へ-042/81page

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14)分類してまとめる
  一類語辞典の活用一

●分けること
 同じようなものをいくつかのまとまりに分けることは、ものごとを整理し、内容を明確にする上で欠かすことのできない作業です。複雑な問題を考える場合にも、まず、問題をいくつかの部分に分けて考えると、解釈の手順が明確になります。
 分けることとそれらをまとまりとして考えるということをくり返すことにより考えが深まってきます。

手順の例
◆「環境問題について考えを書きなさい。」
  ↓
 環境問題といってもいくつもの問題がある。
  ↓
 いくつかに分けて考えられないだろうか。
  ↓
 空気…
 水…
 土…
 身体…
 光…
 そのうちのいくつかは共通するものがある。
  ↓
 それらをまとめていこう。

●言葉を分類すること
 私たちが用いている言葉も分類してみると様々な発見があります。一つの言葉は、他の類似の言葉との差異によって、意味が明確になる場合が多いので、語の意味を知るとともに、その言葉を取り巻く類語を豊富にすることによって豊かな表現が可能になります。

分類すること
●レファレンス(検索)の方法
 ものを集め、分け、考えるためには図書館が今まで以上に大きな意味を持つようになります。レファレンスの方法を知ることは、よりょく考えるために不可欠です。
 藤田節子氏の「学生・社会人のための図書館活用術」によれば、レファレンスの資料は、次の二つの種類に分けられます。
 一つは、求める情報の存在や内容、所在を探すための「案内型レファレンス資料」であり、書誌、目録、索引などが例としてあげられます。
 もう一つは、求める情報そのものを直接探すための「回答型レファレンス資料」であり、事典、辞典、便覧、年鑑などが例としてあげられます。いずれにしても、図書館を自分の仕事場として活用することが、思考力を育てる近道といえます。

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