サクシード2中学校国語から高等学校国語へ-043/81page

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 例えば、「眺めやる」という単語が文脈の中で使われるということは、実は、「見る」「見やる」「眺める」「眺望する」「望見する」などの単語群との間に保たれている潜在的な関係の制約のもとで、「眺めやる」が選択され、使用されるのだということである。
(「類語国語辞典」序大野晋 浜西正人編 角川書店)

 本当に自分が感じているのは、「悲しい」という言葉で表される感情なのか、それとも他の感情が複合されたものなのかは一概には言い切れない場合があります。「かなしい」という意味を持つ言葉にも、次のような多くの言葉があげられます。
   寂しい 物寂しい 寂蓼 寂寞 佗びしい 心悲しい 物悲しい 悲槍
   沈痛 哀れ 哀切 腸を断つ 断腸の思い 胸が裂ける 身も世もない
 これらの言葉がそのまま自分の感情を適切に表しているかどうかを検討し、言葉のニュアンスの違いに敏感になることが大切です。

考えてみよう
■次の課題をいくつかに分けて考えてみよう
○「情報化時代を生きる」
 ・プラス面……
 ・マイナス面……
○「二十一世紀の福島県」
 ・自然
 ・交通
 ・文化面
 ・経済面

■類語辞典で表現の豊かさを味わってみよう。また、中国語、英語等の表現と比べてみよう。
《喜び》
 満悦 満足して喜ぶこと
 愉悦 楽しみ喜ぶこと
 笑壷に入る 思い通りになって喜ぶ
 天にも昇る心持ち 限りない喜び
 欣喜雀躍 小躍りして喜ぶこと


《道》
 走路 競争で、走者が走るための道
 公道 公の機関が造り、維持する道路
 新道 新しい道
 旧道 すでにあった道
 迷路 迷ってしまう道
 岐路 本道から分かれている道


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