サクシード2中学校国語から高等学校国語へ-049/81page
【第一時間目】
スタート
「慌ててスタートしない」
例えば、「マスコミ」という題が与えられた場合に、すぐに書き出そうとする生徒がいます。これでは考えるということがないままスタートすることになってしまいがちです。題があって、まだ論点が明確にはなっていない漠然とした状態では自分がどういう立場で、「マスコミ」のどういう問題を取り上げてどのように論じるのか明確になっていないからです。
手順 1
「様々な角度から見つめる」
与えられた題目から、ブレーンストーミング等で論点となるものを数多く連想していくことが大切です。論点としては、定義、本質、特色、目的、意義、方法、原因、結果、経過、歴史、対策、個人的視点、社会的視点、未来への展望など様々なものが考えられますが、物事を多角的・多面的に見ることを心がけることが大切です。
論点の例
・マスコミとは何か・マスコミの役割・マスコミの歴史・テレビとラジオ
・テレビと報道・テレビと新聞・マスコミと情報化社会・マスコミと政治・これからのマスコミ像……など
手順 2
「言いたいことの中心を定める」
これ以上はもう論点は出ないと感じたら、その中で自分が述べたいことの中心をなににするかを考えます。
生徒A君の場合
「マスコミ」の中でも社会的な影響力が強いのはテレビだし、いるので、「テレビと報道」を焦点に書いてみよう。
今その報道のあり方がいろいろ問われて
←自分自身で調べ、考え、表現する
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