サクシード2中学校国語から高等学校国語へ-075/81page
◆考え方の例◆
「見ること」と「言葉」のギャップに対して、どのように意味づけをするかが問われる問題です。本文で述べられている「見ること」と「言葉」についての説明を、具体例を用いながら自分なりに考え直すことが大切です。
ポイント1
文章の主題をとらえる。
(主題)
「見ること」は「言葉」よりも先にあって世界における我々の位置を決める。しかし、見ている光景とそれを説明する言葉は全く一致するわけではなく不安定であり、ここに、「見ること」と「言葉」のギャップが生じる。
ポイント2
ルネ・マグリットの絵「夢の鍵」を見つめて感じたこと考えたことを、メモする。
(絵と言葉との関係について着目しながら)
(生徒の解答例)
・一致しているのは旅行鞄の例だけ。しかし絵の鞄は楽器ケースかもしれない。
・なぜ「夢の鍵」か。夢は無意識の願望や大切なことを教えてくれる。
・「見ること」と「言葉」のギャップの部分に、意味的に通じるものがある。
・絵と違う「言葉」で自分のイメージを重ねている。
・時計の絵と「風」は、違和感を覚えるとともに想像をかきたてられる。
・意味とイメージの変化は見る人間と見られるものとの関係を変えていく。
深く問うために
●思考を深めていく2Wと1H
what(現象)why(根拠・理由・原因・背景)how(方法・過程・経過)
Copyright (C) 2000-2001Fukushima Prefectural Board of
Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。