サクシード2中学校国語から高等学校国語へ-076/81page
◇思考のアプローチ◇ 2W what/whyの繰り返し
●「見ること」と「言葉」にはギャップがある。
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what (どういうことか?)
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●「馬の絵」と「The door」のギャップはイメージを想像させる。
イメージをつけて認識する。
ex.解放のイメージ or 不幸への転落のイメージ
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why (なぜ見方の相違が起こるのか?)
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●説明は言葉を使う人間がどういう立場・見方で語るかで容易に変わるから。
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what (具体的にどういう差異があるのか?)
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●説明内容の差異。説明に使用される語の意味の差異。
差異は、個人間にも個人内にもある。
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why (語の意味の差異があるのにどうして話し合えるのか?)
●差異以前の大毒共石があるから。
それを基盤とした個人間・個人内の対話があるから。
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what (対話とは何か?)
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●既成の見方を越えて真実を知りたいと願う人間が新しい見地を獲得できる手段。言葉の活動を通した人間の創造性へ。
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what (「見ること」と「言葉」のギャップとは何か?)
「言葉」を用いる人間は、認識にすでに「言葉」の影響を受けている。しかし、「言葉」持たない「子供」が「見る」ような無心の状態がある以上、認識は相対的だ。真実を知りたいという人間の基本的な欲求がある限り、「見ること」と「言葉」のギャップは、永遠に認識の差異を起こす。
それは言葉を変えれば「創造性につながるもの」と言ってよい。だから、すでに起こってしまった事実は変えられないとしても、これから起こる事を変える力にはなるのだ。
●序論……「見ること」と「言葉」との関係について
●本論……具体例を用いた、「言葉」に存在するイメージや意味の変化の説明。
●結論……事実に対する認識と説明の変化があるため、「見ること」とギャップを持つ「言葉」は逆に私たち
深く問うために
5WlHをもとに考える例
●歴史的経過 |
when(いっからそうなのか) |
+if(それ以前はどうなのか) |
●地理的状況 |
where(どこでそうなのか) |
+if(他の場所ではどうなのか) |
●立場・影響・損得 |
who(誰のためか・誰にとって) |
+if(他の立場ならどうなのか) |
●定義・現象・結果 |
what(どのようであるか・なにか) |
+if(本当にそういえるか) |
●理由・原因・背景 |
why(なぜか・どうしてか) |
+if(他の理由はないのか) |
●方法・対策 |
how(どのようにして) |
+if(他の方法ではどうか)」 |
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