サクシード2中学校数学から高等学校数学へ-000-02/69page

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この冊子の内容と活用について

1 目的
平成10年度の「中・高学習指導研究委員会」の数学部会においては,「つまずきをなくすなくすための方策」を主なテーマとして研究協議が進められました。本冊子は,その研究成果を中心に,中・高の数学における生徒のつまずきをなくすための学習指導について,昨年度に発刊した「サクシード」の続編として,さらに内容を具体化して,中・高の先生方が日常の学習指導に利用できることを目的として作成しました。

2 内容
生徒のつまずきの原因をさかのぼると,小学校の低学年まで及ぶこともあります。本冊子では,小・中・高等学校の学習内容の関連を踏まえて,「生徒がどの段階でつまずいているのか」を把握し,その対策が講じられるような内容にしたいと考えました。
第1章では,まず,中学校と高等学校の数学の学習におけるつまずきや,つまずきをなくすための学習指導についての基本的な考え方をまとめました。次に,小・中・高の学習指導内容のつながりを系統的に示しながら,特に,生徒が中学校から高等学校へと学習を進めていく上で,「つまずき」の多く見られる領域について,その原因となる部分を探っています。
第2章では,中学校数学を基準にして,指導上特によく問題となっている「つまずきをなくすための学習指導」について,委員会における研究協議の内容や実践例を中心に,大きく「数と式」「関数」「図形」「証明・文章題」の4領域にまとめました。
各項目の見出しは,次のようになっています。
番号つまずきの内容(つまずきの見られる学年または教科「単元等」)
関連:前それまでで関連のある学習事項 後 今後関連してくる学習事項
見開き2ページを原則としてあるので,各項目は中→高の順には並んでいません。

3 本冊子の利用のしかた
本冊子は,特に,次のような場合に参考にしてほしいと思います。
(1)小・中・高等学校の学習内容とそのつながりを確認するとき
(2)生徒がつまずきを起こしているときの指導の参考にするとき
(3)生徒のつまずきを予想した学習指導計画の作成の参考にするとき
(4)数学科での話し合いの参考にするとき

4 新学習指導要領との関わりについて
新学習指導要領が告示され,数学の場合,削除される内容や,小学校から中学校へ,中学校から高等学校へと移行される内容がありますが,算数や数学という教科は積み上げが必要なことから,基本的な内容のつながりは変わっていません。その意味では,対応する学年の違いなどを確認すれば,本書の内容は,新学習指導要領になっても,十分に活用できるものと考えております。
小→中,中→高と移行される学習内容については,可能な限り(注)をつけました。

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