中・高連携のために-002/136page

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第1部
第1章 中・高連携の必要性
―学習指導における連携の必要性―
中・高連携学習指導研究委員会の研究授業の実践から

1 今、なぜ申・高連携が必要なのか?―アンケ―トから考える―
◆「進路に関する意識調査」から―生徒の学習に対する意識―
平成8年5月に、県内の中学生、高校生及びその保護者を対象にして「進路に関する意識調査」が行われました。
この調査によると、本県の中学生、高校生の進路や学習に対する意識について、いくつかの傾向が分かります。
「授業に満足していますか?」という問いかけに対する回答が次のような結果として表れています。

Q 授業に満足していますか?
  中1 中2 中3 高1 高2 高3
とても満足 19.8 8.5 7.2 10.1 5.2 5.4
やや満足 66.3 62.2 59.1 57.9 44.4 49.8
あまり満足していない 12.8 25.8 29.4 27.5 41.7 37.4
まったく満足していない 1.1 3.5 4.4 4.5 8.6 7.4
「進路に関する意識調査」県教育委員会(平成8年5月実施対象生徒:中学生20,894名、高校生10,881名)
「とても満足している」という回答項目についてみると、高校3年生においては、中学1年生段階の4分の1程度にまで低下しており、授業に対する満足感が中学校から高校へと進むにつれて減少していることが分かります。

Q 成績に満足していますか?
  中1 中2 中3 高1 高2 高3
とても満足 6.9 3.1 2.6 3.4 3.3 3.0
やや満足 51.8 28.6 20.5 30.9 26.2 26.6
あまり満足していない 37.5 53.4 57.4 50.2 50.5 49.5
まったく満足していない 3.9 14.9 19.4 15.6 20.0 20.9
また、自分の成績についての満足度に関する質問の回答結果を見ても、「満足している」という割合が減少するのに対して、「満足していない」という割合が増加していることが分かります。とりわけ、中学校2年生から中学校3年生の段階で、「満足している」生徒が減少し、「満足していない」と回答した生徒の割合が増加しています。

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