中・高連携のために-007/136page

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えて指導計画を立て、高校においては、中学校での既習事項を確認するとともに、高校入学の早い段階から、生徒自身に高校と中学校との違いを理解させ、それに対応した学習の取組みをするよう指導することによって、中学校の学習と高校の学習へのスムーズな接続ができるように努めることが求められます。
下のアンケート結果から分かるように、中学校、高校とも約3割の生徒が勉強で悩んでいます。生徒にとって、学校生活の悩みの中で学習の占める割合は大きな位置を占めています。このことからも、教員自身が中学校と高校の学習内容を理解し、指導形態等を工夫しながら分かる授業を日々実践していくことが大切です。

Q 学校生活の悩みは?
  中1 中2 中3 高1 高2 高3
勉    強 26.6 30.2 34.1 35.0 30.2 28.9
部 活 動 8.7 11.4 9.0 8.7 8.3 5.7
進    路 12.3 23.6 34.0 21.4 31.9 42.0
友人関係 8.5 9.4 7.1 8.8 9.8 7.5
そ の 他 1.5 1.3 0.9 2.0 2.0 2.2
特にな し 42.4 23.9 14.9 24.1 17.8 13.7

◆中・高の6年間を見通した指導計画
中学校、高校において、年間指導計画を作成する上で、既習事項と未習事項の確認をすることは極めて大切なことだと言えます。
まず、教員自身が小学校、中学校、高校の学習内容の系統性を把握し、指導の一貫性についても理解することが重要です。授業の中で、それらが生かされ、より分かりやすい授業が可能となるのです。
指導計画の作成に当たっては、既に学習した内容との関連項目を明確にするとともに、生徒がつまずきやすい内容を把握させ、見通しをもった学習活動ができるようにすることが肝要です。

●学習指導計画作成手順の例
1 学習課題は何かを明らかにする
 
2 生徒の興味・関心の把握(アンケート法:別紙参照)
 
3 これまで生徒が学習した内容の確認(教科書、ノート)
 
4 効果的な指導方法にっいての検討
 
5 到達目標と段階を見通した指導計画の立案
 
6 学習状況のチェック(確認テスト、誤答分析)

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