中・高連携のために-009/136page

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◆中・高の6年間を見通した学習内容の流れを提示する
段階を踏んだ系統的な指導をするためにも、学習内容がどのようにつながり、どのような経過をたどるのかを一覧表にすると、学習の見通しがっき、生徒が自主的・自律的に学習することができます。
「サクシード」「サクシード2」においては、英語・数学・国語それぞれにおいて、中学校と高校で学習する内容の系統性・つながりを示した表などを提示してありますので、授業で関連した内容を指導する折りに有効に活用してください。

●「サクシード2」(数学)に示した学習内容の系統性(「サクシード」p.10参照)
  関数 関連内容 関連内容 資料の整理 関連内容
小1 「数と計算」の中で   「数と計算」の中で      
○1対1の対応
○一つの数をほかの数との和や差と関連づけてみること 
  ○加法減法の式の表現とよみ      
小2 「数と計算」の中で   「数と計算」の中で   「数と計算」の中で  
○数と大小と順序
○一つの数をほかの数の積と関連づけてみること
○乗数が1ずつ増えたときの積の増え方
  ○乗法の式の表現とよみ
○数式の相等や大小の関係を式に用いて簡潔に表すこと(記号<、>)
P30 ○事柄を簡単な表にしたり、それを読むこと  
小3 「数と計算」の中で   関係の式表示   資料の整理とグラフ  
○乗数が1ずつ増えたときの積の変化   ○除法の式の表現とよみ
○公式の形に表すこととそのよみ
○□の利用と数を当てはめて調べること
  ○資料の分類、整理
○棒グラフのよみ方・かき方
 
小4 伴つて変わる2つの数量の関係   関係の式表示   資料の分類整理とグラフ  
○きまりを見つけること
○伴って変わる2っの数量の関係とグラフ
P34 ○()を使った式
○公式の利用
○□、△の利用と数を当てはめて調べること
P18P20 ○2つの事柄に関して起こる場合2つの観点から分類整理落ちや重なりの検討
○特徴や傾向を調べること折れ線グラフのよみ方・かき方
 
小5 簡単な式で表されている数量の関係   a.xなどを用いた式   百分率  
○A+B=C、A×B=Cなどの簡単な式で表される数量の関係:の見方や調べ方   ●公式などの表している関係を用いる範囲の小数への拡張
●文字a、xの利用と数を当てはめて調べること(文字の使用)
P20 ○百分率の意味、利用
○資料の分類・整理と円グラフ、帯グラフ
 

中・高における学習指導における連携の必要性
●生徒の視点に立った、6年間を見通した学習指導計画作成の必要性と指導の一貫性
●新学習指導要領の趣旨に沿って、基礎・基本の確実な定着を図る
●アンケートを実施し、生徒からの評価を指導計画に反映する
●中・高で学習内容・学習方法の共有化を進めること―教科書を互いに見合うこと―
●「サクシード」「サクシード2」に示された学習内容のつながりの表を参考にする

生徒のつまずきを防ぐために必要なこと―授業改善のために―
●指導方法の違いや、指導形態・スタイルの相違点を確認すること
●グループ活動等の良さ等、中学校・高校で指導形態の工夫と相互理解を図る

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