中・高連携のために-018/136page
英語の場合
◆学習目的の明確化
平成8年5月に実施した「進路に関する意識調査」(県教育委員会)によると、英語に関しては、高校1年段階で学習に興味・関心をなくし、つまずきを感じるという生徒の割合が多くなることが分かります。
中学校から高等学校へと移行する段階で英語嫌いが増える原因の一つに、学習の目的を自覚できないということがあります。何のために英語を学ぶのかという目的を生徒に明確に意識させるための方策を考えることが大切です。
例えば、映画鑑賞、各種の外国音楽、Eメール、インターネット等をもとにして、身近なところがら英語に興味・関心をもたせ、英語の学習に対する意欲を喚起し、英語との出会いを大切にさせることなどが考えられます。
◆学習方法の提示
英語学習においても、生徒自身に学習方法を身に付けさせることが大切です。高校の英語の授業では、ある程度予習してあることが前提とされています。予習の仕方を含めた学習方法を、入学段階できちんと指導していくことにより、高校での授業にスムーズに移ることができます。
例えば、ノートの取り方、辞書の引き方、課題の調べ方などのポイントを指導することにより生徒の学習内容にも変化が生じてきます。
個人の学習方法とともに、授業の進め方についての基本的な型(視聴覚機器の活用、副教材の使用等)を指導することも大切です。例えば自分で勉強するときに、分からないことがあっても、すぐに他の人に頼るのではなく、自分で考え、自分で調べる習慣をつけさせることも大切です。
県中地区の研究授業から(英語)
英語のつまずき解消のために
●身近なところがら英語に関心を持たせ、生徒の意欲を引き出す授業の工夫をする
●中学校からの学習を踏まえ、高校における学習方法を示す
●視聴覚機器、コンピュータ、副教材等を活用した活動内容の豊かな授業の工夫をする
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