中・高連携のために-020/136page

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第2章 学習指導における中・高連携の実際
県中地区の研究授業の実践から(三春中学校)

1 中・高連携学習指導研究委員会の歩み

◆中・高連携学習指導研究委員会の歩み

中・高連携学習指導研究委員会は、平成8年度の「大学等志願率向上に関する調査・研究会議」からの提言を受け、「学力向上サクセスプラン事業」の一環として平成9年度から地区ごとに組織されました。
この委員会は、英語、数学、国語の中・高における学習指導の一貫性を図ることで、生徒が進路希望を実現させるために必要な学力を向上させるための研究を行う組織です。
具体的には、中学校と高校の指導内容、指導項目の整理と指導方法の違いを明確にすることにより、生徒が学習面においてっまずかないでスムーズに学習できるようにするための研究を目的としました。
国語・数学・英語について県北、県中、県南、会津、相双、いわきの6地区に設置し、地区ごとに中・高それぞれから7人ずつ(県南・相双は5人)の教員を委員として選出し、その他に委員長(校長)、副委員長(校長)、教科部会長(教頭等)を置きました。
また、中学校から高等学校への「つなぎ教材」を作成するため、英・数・国の各教科ごとに選出された委員の中から中・高各1名の委員を各地区から教材作成委員として選びました。

◆中・高連携学習指導研究委員会の活動の柱

中学校と高等学校における学習指導の一貫性を全県的に研究するという視点では、今回の事業は新しい取組みと言えます。
委員会における事業は、次の3つの活動を柱としました。

1)教科の特色を生かした分かりやすい学習指導の研究
(各地区毎の中・高連携学習指導委員会において実施)
2)英語・数学・国語のつなぎ教材の開発
(各地区の委員の中から選出された教材作成委員において実施)
3)他県の先進校等の共同視察
(委員の中から選出、編成された視察団において実施)

その他にも、小学校から高等学校卒業後までを見通した学習のすがた・進路指導のありかたについて広く保護者や一般の方々と意見を交換するための公開シンポジウムや、中・高校生の進路意識啓発のための公開フォーラムも事業の一環として行われました。
表現に取り組む生徒
表現に取り組む生徒
(相双地区の国語の研究授業)

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