中・高連携のために-030/136page

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◆国語部会の実践例―心情の読み取りを中心に―相双地区

◆相双地区・国語部会の実践―心情理解―

相双地区・国語部会の3年目の取り組みでは、中・高それぞれにおいて、国語指導の根幹に関わり、そして、国語理解の基本となる「心情理解」の指導の在り方について、研究授業の実践を通してより有効な指導方法について研究を進めました。
これまでの相双地区中・高連携学習指導研究委員会における、高校入試の結果分析等により、以下の傾向が指摘されました。

◇よい点:文章中の部分から抜き出す問題には意欲的に取り組み・比較的正答率も高い。

◆検討すべき点:心情を問う問題に対し、発問の意図を十分に理解していない場合があり、解答の根拠を確認できない。

問題例
◇登場人物の、・・・の場面における気持ちを10字程度で本文より抜き出して答えなさい。
作中人物の心情を答える問題について、生徒が解答できない理由としては、次の点が考えられる。
●発問の意図に対する理解力が不足している点
●読み取るための理解力が不足している点
●読み取るための手順の学習が不足している点
そこで、研究授業を通し、作中人物の心情の読み取り方について研究を試みることにしました。その手順として次の3つを考えました。
1)文中の語句・表現に根拠を求めようとする読みの意識付け
2)根拠をさがすための有効な手段
3)授業形態の工夫

【中学校側からの提案】
●語句・表現に即した読み取り
・根拠を明確にして他の人を説得させるように説明すること
・問いの答えを考える場合に、必ず本文をもとにすること
●小集団学習等、学習形態の工夫

【高等学校側からの提案】
●大づかみなイメージからの絞り込み
・大まかなイメージをつかみ、徐々に内容を絞っていくこと
生徒の発表を生かす
生徒の発表を生かす
「濃紺」の授業の様子
「濃紺」の授業の様子

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