中・高連携のために-034/136page

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◆第3時間目の学習指導案(中学校教員による授業)
  学習活動・内容 形態 時間 教員のかかわり  ☆評価
課題の把握 1 前時の復習をし、本時の学習課題を把握する。
(1)前時の復習をする。
(2)本時の学習課題を把握する。
そこはかとない執着とは何か
■学習課題1
その木がなぜいとしいのか。
■学習課題2
その人はなぜ哀しいのか。
■学習課題3
きよはなぜ下駄を贈られたのか。
一斉 10分 ○前時の学習から、「そこはかとない執着」が、二人の心情を読み取るポイントとなることを確認する。
○学習課題を板書し、「そこはかとない」と「執着」の辞書的意味を確認させる。
○「きよ」の「執着」を理解するには三者それぞれの「ふしあわせな環境」を理解することが必要であることを説明する。
○小集団活動を中心に進めていくことを説明し担当を教員側で指示するとともに、学習の手順を学習プリントをもとに指示し、課題を一覧表にしたプリントを配付する。
課題の追求 2 本文を音読し、課題につい一斉てグループごとにまとめる。
(1)音読する。
(2)学習課題にっいてまとめる。
○課題1について
○課題2について
○課題3について
(3)各自がまとめた内容をグループごとに検討し、修正する。

3 各グループごとの発表を聞き、「そこはかとない執着」の意味を考える。
(1)各グループの発表を聞く。
(2)発表をもとに、自分の意見を修正し、「執着」についてまとめる。
一斉
個別
小集団
一斉
個別
25分
10分
○音読は段落読みとし、指名する。
○分担に従い、各自ノートにまとめさせる。
○机間指導を行い、進度の把握に努めるとともに個別指導を実施する。
○その「木」に、「いとしさ」を感じている「きよ」の心情を、「きよ」という人物に投影して考えるよう指示する。
○この下駄がくせ下駄であり、「その青年」がいかに手間をかけていたかが理解できるように助言する。また、くせのある木しか扱えない立場も理解させる。
○贈られた「きよ」の「何の巡り合わせか」という言葉に着目させ、下駄を贈った青年の心情を「きよ」がどう理解しているのか考えさせる。
☆「木のいとしさ」「青年の哀しさ」「きよの巡りあわせ」にっいて理解することができたか。
○発表者を中心に、それぞれの課題で「きよがどう感じているか」という視点からまとめさせる。
○「きよ」の立場から、「くせ下駄」に「執着」を感じた理由をノートにまとめさせる。この「くせ下駄」に「その青年」の思いを見ていた「きよ」の心情に迫りたい。
☆きよの心境をまとめることができたか。(机間指導・観察・ノート)
学習のまとめ 4 本時の学習のまとめをする。
(1)「下駄」を渡した「青年」と受け取った「きよ」の心理を確認する。
(2)次時の学習内容を知る。
一斉 5分 ○「我慢する能力」とはどういうことであったのかを確認し、当時の人々の生活の様子を考えさせる。
○それぞれに「ふしあわせな環境」の中で、自分の思いを大切にし、精一杯生きている人々の姿を確認する。

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