中・高連携のために-042/136page
◆研究授業実施後に協議されたこと―第3回委員会の記録より―
授業について
●授業者:時間不足が悔やまれる。板書をティーム・ティーチングにより一元化し、生徒に考えさせる時間を多くとれたことは意義がありました。また、既習事項の確認のためには事前の下準備が大切だということがわかりました。
●中学委員:既習事項である小学校の短歌や中学校2年で学ぶ短歌をプリントしたりして興味・関心を喚起したことは普段の授業でも活用できる。国語におけるティーム・ティーチングを参観するのは初めてでしたが、T2との役割分担が明確であり、今後の参考にしたいと思います。
●中学委員:盛りだくさんの内容を生徒がよくこなしていたと感心しました。口語文法について中学校でどの程度詳しく教えたらよいか迷っていたが、今回の授業を見て文章の中で必要な形で教えることが大切だと実感しました。また、資料にしても、「赤光」の中の「死にたまふ母」全首を提示することが全体像を把握する上でいかに大切であるかが分かりました。
表現力の育成を図るために
●中学委員:短歌作品の鑑賞文を書くという作業を通して、生徒の表情が豊かになっていったことがよかった。生徒は自己表現をする場を望んでいるということがよくわかりました。今後の授業で生かしていきたいと思います。
●高校委員:目から鱗が落ちるような授業でした。ティーム・ティーチングにより生徒だけでなく、教員自身が成長できるという印象をもちました。一つの見方だけでなく、様々な見方があるということを生徒に知らせていくことができた授業だと思います。
●中学委員:授業のテンポが歯切れ良く、生徒も心地よいスピードで考えることができたのではないかと思います。丁寧であることと、深く考えさせることとは別な次元の物差しなのかもしれない。
●指導主事:ティーム・ティーチングのねらいはいくっかあるが、配慮すべき事項としては、次の3点を指摘できる。それは、
1)役割の明確化
2)教材観及び指導観のすり合わせ
3)事前の綿密な打ち合わせである。
●委員長:中・高連携が実際にできたことが素晴らしいことである。研究授業を通して生徒の力を引き出す教員の努力の大切さが実感できた。今後も授業形態や授業内容の深さを研究してほしい。
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