中・高連携のために-044/136page
◆数学部会の実践例―つまずき克服のために―県中地区
◆平成10年度実践の視点は?
中・高を通じて弱点になっている領域を考慮し、関数の領域で2回の研究授業を行いました。1回目では、中・高教員のT・Tにより高校で授業を行い、第2回では中学校において実施しました。実施にあたり、次の点に配慮しました。
・基礎的・基本的事項を明確にし、その定着を図ること。
・概念が抽象的な理解にとどまることのないように、できるだけ生活に関連のある身近な事象を教材にし、実感を伴って理解できるように配慮すること。
・用語やグラフの扱いの違いに留意して指導にあたること。
◆1回目の研究授業で工夫した点
生徒のつまずきに対応できるようT・Tによる指導を行いました。とりわけ、生徒の実態を把握している高校の教諭がT2として参加することにより、各場面における教員の活動が明確になりました。
◆第2回目の研究授業で工夫した点
生徒の苦手意識克服のために、できるだけ興味・関心を引くよう工夫しました。特に、章の全体の導入部分においては、具体的な資料をもとに平易な教材から意欲的に数学的な考え方のよさを理解できるよう例題及び課題を工夫しました。具体的には、ブラックボックスを使って関数概念を復習する場面を設定しました。その際、紙芝居を用い、生徒の興味・関心を高めたり、様々な例を用いてブラックボックスの働きをイメージすることができるようにしました。
また、生徒のつまずきに対応できるようにT・Tによる指導を行うとともに、評価の場面では座席表を用いて列ごとに個別のチェックを行い、学習内容の定着を確認しました。
県中地区におけるT.Tの授業実践の様子
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