中・高連携のために-078/136page

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◆真のコミュニケーション能力の育成

新しい学習指導要領には、目標として「実践的コミュニケーション能力を養う」ことが掲げられています。
しかし、「外国語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図る」ことを掲げている現行の学習指導要領の下においても、中・高の授業に関して様々な点で生徒にとって中・高いずれにおいてもギャップがあるのが現状です。
そこで、この状況を改善するためには、たとえば、文法事項等については、知識や理論のレベルにとどまることなく、その文法事項を生徒が実際に活用できるまでコミュニケーション活動の場を与えていくなどの工夫をすることがまず必要です。
読解についても、単に訳読をするだけではなく、pre-readingにおいて、small talkなどを用いることにより、生徒のschemaを活性化してからreadingに入り、英語によるQ&Aにより内容把握を積極的に進め、さらにその内容について話したり、書いたりする場を与えていくことが大切になります。
コミュニケーションには受信と発信の両面がありますが、これまではともすれば受信にのみウエートが置かれがちでした。今後は、受信型技能の指導だけにとどまらず、発信型技能の指導をより取り入れていくことが必要です。そのためには、「情報や考え」「意味内容」を伝え合う具体的な活動の場を授業にどのようにデザインするかというプロの教員としての工夫と努力がいっそう重要になってきます。
いわき地区の中・高連携の研究授業から(内郷高校)
いわき地区の中・高連携の研究授業から(内郷高校)

英語学習において留意すること
●生徒の発達段階を考慮しながら4技能のバランスを図っていく
●具体的なコミュニケーション活動の場を意識して授業をデザインする

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