中・高連携のために-086/136page
(2)生徒一人一人の力を伸ばす授業
中学校でも高校でも、すべての生徒の力を伸ばすことが必要であることは言うまでもありません。しかし、下位生徒の興味・関心を引きだし、授業のおもしろさを分からせることに工夫をする必要がある一方、中位・上位生徒に対しては理解に合わせた深い内容を準備することも必要になってきます。理解度別に課題を用意するなどの配慮により、各生徒の持っている能力を十分発揮させる努力を重ねていきたいものです。
(3)基礎・基本の充実
生徒の学習への関心・意欲・態度を重視するとともに、基礎・基本の確実な定着を図ることが大切です。
また、生徒自らが深く考える授業を行うためにも、学ぶ方法や考える過程を大切にした発問を心がけることが大切です。
●中学校・高等学校双方において考えるべきこと
(1)中・高双方の学習内容の理解
中・高相互の授業参観等により、中学校でどのようなことを学んでくるのか、高校ではどのような内容を学んでいくのかを理解し合うことは、学習の効率化や弱点の発見等において欠かせない内容です。中・高相互に学習内容をより深く知る努力をすることが今後とも必要です。
(2)中・高研修交流教員の活用
中・高研修交流教員の体験を中教研や高教研などの機会を通して他の教員に実際に話してもらうことが大切です。
貴重な体験を少数の教員に留めておかず、多くの教員で共有することにより、6年間を見通した指導が可能となり、本県の教育全体の向上に資するものと言えるでしょう。
(3)小学校段階からの学習内容の理解
算数などでは、小学校高学年から嫌いになる生徒が増える傾向にあります。基礎・基本を踏まえた、分かりやすくおもしろい授業を展開することによって、生徒の興味・関心を引き出し、生徒の理解度を増すことが大切です。
生徒の興味・関心をひきだす授業
地域に根差した中・高連携のために必要なこと―小・中・高の連携のために―
●地域の教員相互の授業等に関する情報交換を進め、人的なネットワークを進めること
●授業公開等を中心として、小・中・高の連携を進めること
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