中・高連携のために-111/136page
■新しいものに直面したときの生徒のとまどいに対応すること
中学校では基本的には辞書がなくても学習できるようになっています。しかし、高等学校の場合にそれを踏襲するわけにはいきません。しかし、生徒はそういうことがわかりませんから、中学校でこういうことをやっていた、それが楽しかった、あるいは中学校では英語がわかった。というふうな気持ちで高等学校に入ってくる。そういう新しい指導方法とか新しい考え、これは、だれでも同じだと思いますが、新しいものにぶつかったときのとまどい、つまずきはどうしてもあります。中学校では良かった。高等学校の指導がおかしいんだとか。中学校でやっていることをできるだけ高等学校でも継続する。中学校から高等学校への継続性も必要ですけれど、高等学校ではやはり、新しい内容を教えなければならないという非常に大切な部分もあるわけです。そこのところを中学校の先生も、高等学校の先生も踏まえていくことです。
相手を非難するところがら始めたほうがむしろいい。それを通過しておかないと本音がでませんから、最初はいろいろやりあってからスタートする。
■目の前の生徒を考えて、中・高で引き継ぐこと
学習指導要領ではそれなりの発展性を示してありますが、それだけではカバーしきれない。各先生方が指導内容と指導方法を含めて、目の前にいる生徒を考えて、どこまで中学校でやるのか。高等学校ではそれを引き継ぎながら、こういうふうに授業を実施していくということを検討しくことです。中学校・高等学校相互でコンセンサスを得ることが必要です。
和田教授による講話を聞く参加者
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