中・高連携のために-116/136page

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も高校の先生に役立てたかもしれないと思っています。和田先生のお話を聞いて羨ましく思ったのですが、千葉県で実施した小さな地区単位での中・高の全員参加の研修会は大切だと思います。

■一つの授業を通して相違点が確認できた

●根本(保) 昨年度、三春中学校を会場にして、高校の先生が授業を行いました。最初は、高校の教員が中学校で研究授業をするのは無理ではないかという意見がありました。しかし、生徒の学習状況をお互いに確認するためにも実践してみようということになりました。高校の教員が学習指導案を作成するときに、できるだけ中学校の考えを入れて作成しました。同じ教科だからもっと容易に授業ができると思っていましたが、実際はたいへんでした。中・高の互いの考えを述べ合い、生徒の実態を考えながら、これはすでに習っているはずだとか、高校ではこんなふうに役立っはずだ等、一つの授業を通して相違点が身にしみて分かったことが大きな収穫でした。
授業に関わった委員は中・高の相違点を確認できたことは大きな成果でしたが・多くの教員に理解していただく必要があるということも実感しました。本校と田村高校とは、歩いて5分の距離でしかありませんが、近くにあってもなかなかできないので、中・高が遠くにあるとなかなか大変だと思います。

■多くの先生に知ってもらうことが大切

●杉 私は、この3年間、県北地区の数学部会長として授業研究、公開授業を中心に参加しましたが、授業公開をすることは、公開する教員も、見る教員も、ともに大変意義があるということから、本年度、福島女子高校では、6月と9月の2回、校内外にすべての教員に授業を公開しました。新聞等にも報道され、県内の中学校からも参観していただきました。
中・高連携については、20年ほど前から県北高教研では、高校入試を媒体として、中・高の先生方の話し合いを実施しており情報交換の場になっていました。今回の委員会では、学習指導の内容及び方法のつながりという実践的な協議ができ大変有意義でした。
問題は、やはり、この活動について、広く先生方に知っていただくことだと思います。
福島女子高校の杉昭重教頭
福島女子高校の杉昭重教頭

■授業を参観し合うことが中・高連携のスタート

●青柳 県中地区の委員長として、2年間携わってきて感じたことは、委員の先生の相互理解が深まってきたということです。最初の会議でも、生徒のどのレベルに焦点を合わせて研究するのかが議論されたように記憶しています。
実は、数年前の新聞の論説に、都立高校の工業の先生のお話が載っていました。高校を中退

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