児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -027/157page

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これらは、「子どもの夢がかなう福島の教育」によりその具現化を取り組んでいる次の3つの子ども像
 ○義務教育で身に付けるべき基礎学力がどの児童生徒にも定着している。
 ○児童生徒一人一人の個性が十分引き出され伸ばされている。
 ○児童牛徒一人一人が希望する進路が実現できている。
と軌を一にしている。


(2) 「分かる」授業の展開

 これからの教育では、「分かる」授業と一人一人を大切にした個に応じた指導がキーワードとなっている。
 子どもが学習していく上での基本要件は、学習対象と学習方法の理解である。新しい授業づくりではこれらを踏まえつつ、新学習指導要領で強調されている学習の成果を活用するよさや共に学ぶ意識を重視した「分かる」授業の展開に努めたい。

 ◇ 学習目標や学習内容が「分かる」
 ◇ 学習方法や追究する方法が「分かる」
 ◇ 共に学習するよさが「分かる」
 ◇ 学習したことが役立つことが「分かる」

(3) 個に応じた指導の充実

 これからの学習指導では、一人一人の子供の特性を十分に理解し、それに応じた指導を行うことが極めて重要となり、

 ○個別指導やグループ指導などの指導方法の工夫
 ○理解の状況に応じた繰り返し指導や補充指導のほか、子供のよさに応じた課題に取り組む学習の工夫
 ○指導の過程における評価の工夫

など多方面にわたる対応が求められる。
 また、教師の持ち味や得意の分野を生かしたり、教師が協力して指導し学習の効果を高めるため、
 ○T・T、合同授業、交換授業、専科授業などの授業形態の工夫も大切となる。


(4) 新しい授業づくりの設計

 ここでは、これまで述べてきた実践課題を踏まえ、新しい授業づくりで検討しなければならない具体的な視点について述べていきたい。

単元 (題材) の設計

1.単元(題材)の系統性、発展性一単元の連続性を生かした教材研究
 年間指導計画には単元(題材)が意図的、計画的にバランスよく配置されている。しかし、学習の順序が時系列で示されているため、同領域の単元の系統性や発展性を明確にすることは十分とは言えない。そこで同領域の単元を取り出し、横並びにして検討して見ると、各単元の学習内容の系統や発展が明らかになる。

2.各単元が担っている重点的な学習内容の発見
 1の教材研究により、一つ一つの単元が担っている重点的な内容が浮き彫りになる。重点的な


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