児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -029/157page

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 ・中学校理科の日常との関連を図り、目的意識をもった観察・実験や探究的な活動
 ・一人一人の学習の状況を的確に捉えたきめ細かな指導の工夫

2.一人一人の学習の状況を的確に捉えたきめ細かな指導の工夫
 子供たちは、それぞれの特性が異なっており、知識、思考、価値観、心情、行動の体系も異なっている。子供たちが学習内容を自分のものとして働かせることができるようにするためには、教師はこのような個々の特性等を十分に理解し、それに応じた指導を組み立てていくことがこれまで以上に求められる。
 特に、学習の状況や進歩の状況を的確に捉えて指導と評価の一体化を図るとともに、学習に対する相談活動を充実させ、意欲的な自主的、自発的な学習が展開されるようきめ細かな指導を進めていきたい。

 ・学習状況や進歩の状況に対するきめ細かなKR情報
 ・学習内容や学習方法に対するきめ細かな指導
 ・学習の進度や見通しに対するきめ細かな対応
 ・学習内容の定着に関する表現活動や練習活動へのきめ細かな対応
 ・繰り返し指導や習熟の程度に応じた指導のきめ細かな展開
 ・課題や学習方法の選択、グループ学習の進め方などに対するきめ細かな学習相談活動

3.定着のための活動を生み出す創意工夫
 1、2を踏まえた学習活動を展開していくためには、大綱化を踏まえた自校の指導計画とともに、教材、指導形態、1単位時間は授業時数の運用、時間割の設定など特色ある教育課程の編成に関わる創意工夫が欠かせない。


学習の場や時間の設計

1.魅カ的な学習の場づくり
 新しい授業づくりでは、多様な学習形態の導入を進めたり効果的な学習活動を展開したりしていくために、授業の構想と連動した魅力的な学習の場の設定が重要となる。
 特に、オープンスペースや情報メディアの活用など教室以外での学習の場の活用を視野に入れた学習構想は、学習のフロアー設計とよべるものでビジュアルな学習指導案の開発とともに多くの教科指導にその導入が広がっている。

 ・グループ活動やペア活動など学習のねらいに応じた学習活動の場づくり
 ・試行や追究など多様な学習活動に応える魅力的な学習活動の場づくり
 ・学習材や学習用具を適切に配置した学習の場づくり
 ・学習動線の明示
 ・コンピュータや図書資料活用など情報メディアを利用する場の設定

2.柔軟な学習時間の設計
 柔軟な学習時間の設計を考えた場合、子供たちの主体的な学習活動を促すための授業づくりが基本となるが、体験的、問題解決的な学習活動や地域人材の活用、学習環境の活用など開かれた学習指導の展開を視野に入れた柔軟な対応が必要である。時間割表を固定化して長期実施するような場合は、学校としての共通理解のもとに時間の使い方を十分理解する必要がある。

 ・ノーチャイムを利用した発達段階や教科の特性を生かした柔軟な学習時間の設計
 ・1単位時間の弾力的・効果的な活用
 ・週や月の時間割などに位置付けて活用するいわゆる帯指導の活用


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