児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -031/157page

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選択教科の学習設定

1.選択教科の内容
 選択教科の内容については、従前は、各教科の特質に応じて、課題学習や作業、実験、調査などの学習を行うこととされていた。今回の改訂においては、生徒の能力・適性、興味・関心等に応じ一層多様な学習活動ができるよう、総則において、課題学習、補充的な学習や発展的な学習が例示された。
各学校においては、

○自ら課題を設定し追究するなどの課題学習
○必修教科の授業で学習した内容を十分に理解するため再度学習するなどの補充的な学習
○必修教科の授業で学習した内容よりさらに進んだ内容を学習するなどの発展的な学習

など、地域や学校の実態を踏まえつつ、生徒の実態に即した多様な選択教科を開設し、授業を実施することが期待される。


2.ガイダンスの機能を生かした選択履修
 選択教科の開設にあたっては、選択履修の意義を生かせるよう、学校の実態に応じてできる限り多くの選択教科を開設することが望まれる。具体的には、生徒の興味・関心に応じた主体的な学習や、個に応じた学習の機会を提供するために、教科のねらいや特性、生徒の興味・関心を踏まえた学習内容の決定をするとともに、選択教科について次のような情報を提示し、ガイダンスの機能を牛かした指導を進める必要がある。

○提示する内容
 ・開設予定の選択教科名
 ・学習内容
 ・学習方法
○説明する内容
 ・開設の時期
 ・選択の仕方
 ・適切な選択のための留意事項
 ・決定するまでの手順


3.選択教科の展開の工夫
○生徒が自分の興味関心に基づいて教科やコースを自己選択し、自分のぺースで計画的に取り組めるようにする。
○学習の状況に応じて、学習計画に柔軟に対応できるようにする。
○学習の成果を蓄積できる学習ノートやファイルを用意し、学習の進度の確認や見通しをもつた学習が展開できるようにする。
○学習の評価にあたっては、自己評価、相互評価等も大切にして生徒の評価能力を高め、次の学習の計画に役立てるようにする。


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