児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -034/157page
国 語 科
<実践テーマ> 「言語意識を明確にした対話を通して、
伝え合う力を高めるための指導の工夫」単元名 中学2年 「言語生活を振り返る」
(総時数 7時間)
実施時期 11月 単元構想のポイント
生徒の実態を考えると、自分の考えはもっているものの、それを目的に応じて音声で相手に伝えることを苦手とする生徒が多い。
そこで、本単元では、 「言語活動例」に示されている対話 を中心とした「A話すこと・聞くこと」(音声言語による伝え合う力)の能力を高めることをねらいとした。その際、生徒の興味・関心を高めるために、「資料(○○先生物語)」(学校の身近な先生方のエピソード)を基に、その物語の内容を知らない相手に紹介したり自分の考えを語したりすることで相手と関わり合いを持つ言語活動を設定した。
また、生徒が単元を通して課題意識を明確に持つとともに自分の考えを持って学習に取り組めるよう、単位時間ごとに 言語意識(目的・相手・場面・方法・評価) を位置付けた。
特に、相手意識・方法意識に重点を置き、対話を通して双方向の伝え合う力を高め、次の単元で学習する「討論」へ発展させたいと考えた。
そのため本単元は、年間20時間のうち7時間を設定し前単元と以後の単元との関連を図って指導した。1 実践の構想
[ 単元の目標 ]
○日常生活の言語活動に問題意識を持ち、対話に対する考えを深めて自分の言語生活を見直そうとする。(関心・意欲・態度)
○獲得した情報を生かし、自分の立場をはっきりさせ、考えや気持ちが相手によく伝わるように話す。(話すこと・聞くこと)
○話し手の立場や考えを尊重し、話の根拠を考えながら聞く。(話すこと・聞くこと)
○話し言葉と書き言葉の違いを意識し、言葉の働きや適切な語句の選択や効果的な使い方について理解を深める。(言語事項)[ 第2学年の国語科年間指導計画 ]
(1) 各領域ごとの指導時数
領域 学年
話すこと・聞くこと 書くこと 読むこと 書 写 言語事項 第1学年 25 35 40 25 15 第2学年 20 25 35 10 15 第3学年 20 25 35 10 15