児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -043/157page

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つ意味や特色、働きを考えるための学習活動を位置づけること。調べる、まとめる、考えるなどの学習活動を教師だけでなく、子供たち自身が構造化できるようにすることが必要である。そのためには、子供たちの課題意識がとぎれないように、また発展的に深まっていくように、子供たちの意識や論理を大切にした授業づくりを進めていく必要がある。



(3) 改訂の趣旨を生かした社会科授業改善の具体的な視点

 改訂の趣旨を生かした社会科の授業づくりを進めるための授業改善の具体化へむけた視点について下表に整理してみた。これらを切り口に、各学校の実態に応じて授業展開を試みたい。

授業改善の視点 授業改善への具体化
子供たち一人一人が課題意識を高め、意欲的に追究活動に取り組むことができる授業への改善 ○学ぶ価値のある教材開発の工夫
○具体的な活動を通して、課題意識を高める工夫
○子供たちの生活とのかかわりを生かす工夫
○課題設定過程の指導の工夫
○一人一人の子供たちの課題に応じた学習計画立案への支援
課題解決にむけて、主体的に追究活動に取り組むことができる授業への改善 ○発達段階に応じた効果的な調べ方
○体験的な活動等の具体的な活動の設定
○各種資料の効果的な活用を図るための支援
○調べ学習のための学習環境の整備・充実
○学年T・Tによる指導
追究したことを自分の方法で効果的に表現することができる授業への改善 ○多様な表現方法の提示
○効果的に表現するための支援のあり方の工夫
○主体的で効果的な発表学習の工夫
追究結果をもとに、社会的事象の持つ意味や特色、働きについて考えることができる授業への改善 ○調べてわかった事実の整理と構造化の工夫
○社会的事象相互を比較・関連・総合する視点
○社会的事象を空間的、時間的に見る視点
○社会的事象を自分とのかかわりから考える視点
○社会的事象を共感的に理解させる配慮
学習してわかったことを整理し自分の考えを持ったり新たな課題に気づいたりすることができる授業への改善 ○学習内容、追究方法からの学習のまとめ
○内容、方法からのよさの発見
○発展的な課題への気づきへの働きかけ
○学習したことを、日常生活に生かすための働きかけ

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