児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -051/157page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

 単元の最後に、これまでの学習成果を生かすために、情報発信の体験をすることにした。児童からは、「ホームページ、ポスター、手紙、新聞等」の発信手段が出された。個人やグループで、楽しく取り組む姿が見られた。活動の中で児童は、個人のプライバシーを守ることの大切さに気づいていった。

ホームページ 写真







ホームページ

3. 実践の考察

課題意識を高める

 単元の導入段階でテレビ番組欄を調べるという具体的な活動を通して、児童は天気予報が多く放送されている事実を知り、自分の考えた予想との違いから、課題意識を高めていった。また、追究結果をもとにした話し合いの中から、新たな課題が生み出され、学習の対象を児童自らが広げていくことができた。
 さらに、調べる対象を児童自身に自己選択させたことで、一人一人の児童が、自分ならではの課題意識を持って、意欲的に追究活動に取り組むことができた。課題に対する予想を立てたり検証したりするときに使用したワークシートが、児童の思考の流れに沿っていたかどうかについては課題が残るところもあった。今後、児童の思考過程や追究方法の傾向に応じながらより有用なものに改善していく必要がある。


追求意欲を持続させる

 予想をもとに実際に見学をする体験的な学習を取り入れたことにより、自分の予想を実際に調べ、検証することができ、主体的な学習を促すことができた。また、計画の段階やそれぞれの場所に出かけて行った調べ学習の段階で、T.Tで指導にあたったので、より多くの児童の実態に応じて支援の手を差しのべることができた。さらに、児童個々の追究の過程を見取りながら、きめ細かな支援を行うことが大切である。


社会的事象の持つ意味を考える

 調べて分かったことをもとに、視点を設けて話し合いを進めたことにより、考える内容について焦点化が図られ、自分の考えと友達の考えを比較しながら考えを深めることができ、より広い意味で社会的事象の意味や働きについて考えを深めることができた。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

Copyright (C) 2001-2002 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。