児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -058/157page
[ 第7時 ] 三角形の角の大きさ比べ
「二等辺三角形は2つの角の大きさが同じだ」「正三角形は3つとも同じ大きさじゃないア」等々の見通しのもと、実際に三角形を折って角を合わせて比べたり、角の部分を切り取って重ね合わせたりした。
作業的な活動を通して、児童は二等辺三角形と正三角形の角の性質を実感しながら分かりやすく学ぶことができた。
[ 第9時 ] コンピュータを利用した模様作り
単元終末のコース別学習の中に、感覚を養うためにコンピュータを活用して、二等辺三角形と正三角形を作成し、様々な模様を作ったり、敷き詰めたりする活動を行った。コンピュータ画面での作業のため、図形をかく、消す、色を染めることが容易になり、児童は意欲的に活動に取り組み、図形についての感覚を豊かにしたり、創造力を高めたりすることができた。
自カ解決の場と時間の確保
小学校3年生という発達段階を踏まえ、緒果や方法を十分に見通してから自力解決の活動へ移るようにした。また、自力解決の時間を多めに設定し、作業的・体験的な活動等を通して自分なりの考えや方法で問題を解決できるように配慮した。
[ 第4時 ] 二等辺三角形の作図
まず、フリーハンドで概形をとらえた上で、底辺、イを先にかくところまでを共通の部分として、残りの頂点ウをどのように決めたらよいかを自力で解決していくことにした。定規を使って4cmの点を見つける方法が半数以上であったが、それぞれの方法を正確性や簡潔性の観点から比較検討し、コンパスでかくよさに気づいていくことができた。
A子 「最初は定規でやっていたけどコンパスでやってみると速くて正確でした。」
B男 「Kちゃんのやり方はウのところに点をつけて引くだけなので、とてもかんたん
です。」
C子 「二等辺三角形をコンパスでかいてみたら、かんたんでうれしかったです。」