児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -059/157page
また、自力での作図に戸惑っている児童は、教卓近くのテーブルに集まり、小集団の中でコンパスを使う方法を知り、二等辺三角形を作図していった。教師といっしょに少人数で作業したことにより、線引きやコンパスの技能も高められた。
個に応じた指導の充実
○基礎的な技能の習熟を
図る繰り返し学習[ 第4・5時 ] 二等辺三角形や正三角形の作図
1単位時間における対応として、授業の後半部分に一般化を図る問題練習の場を設定した。
多めに準備された作図問題へ自分のぺースで取り組み、遅れがちな児童はひとつひとつ確実に、進んでいる児童は様々な大きさの三角形にチャレンジして、個々に作図技能を高めていくことができた。
[ 第8・9時 ] 単元終末のコース別学習
単元の全体的な対応として、基礎的な技能の習熟と維持を図る繰り返し学習を、単元の終末に2学級合同授業のT・Tで組織した。
単元終末の2単位時間を、第8時=30分・第9時=60分で弾力的に計画し、第8時目は振り返りチェック問題を通して自分の課題を見つける時間、第9時目は自分の課題を克服するためのコース別学習に取り組む時間とした。コースは5つ設定し、パソコンコース以外のいずれかのコースから挑戦することにした。T 1
前半:3コース
かき方・角・三角形を担当し、つまずいている児童へ支援
後半:パソコンコースを中心に指導
T 2
前半:基本コースを担当し、遅れがちな児童への指導
後半:3コースヘ移動し、つまずいている児童への支援
コース別学習の約束
1.コースの問題に自力で取り組む。
2.分からないときは、
ヒント・教科書・先生へ
3.答えを確かめる。
○ → 次の問題・別のコースへ
× → やり直す
開始時の人数
基 本 12名
三角形 9名
作 図 11名
角 11名
→ 終了時の状況
パソコン 14名
コース終了 9名
2コース終了 7名
基本+1終了 3名