児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -072/157page

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5 生活科における授業の改善

(1) 生活科の学習の特質

○児童の身近な生活圏を活動や体験の場や対象にする。

○人、社会、自然を一体的に扱う。

○児童が自らの思いや願いを実現していく過程を重視する。

○人、社会、自然についての気付きとともに、自分自身の成長にも気付くことができるようにする。

○必要な習慣や技能を身に付ける。

           ↓

(2) 生活科の改善の基本方針

○児童が身近な人々や社会、自然と直接かかわる活動や体験を一層重視する。

○直接かかわる活動や体験の中で生まれる知的な気付きを大切にする指導が行われるようにする。

○各学校において、地域の環境や児童の実態に応じて創意工夫を生かした教育活動や重点的・弾力的な指導が展開できるようにする。

           ↓

(3) 2年間を見通した特色ある指導計画の作成

<2年かけて指導することの意味>
<指導計画を作成する際の配慮点>

 内容構成は、児童一人一人が
学習して獲得していく学習内容
まで見通して考えていく。
 児童一人一人の自立を図るた
めには、内容が授業を通して生
きて働くものにならなければならない。

 身近な人々、社会及び自然と直接かかわる活動や体験が一層できるようになり、生活者の立場から対象を自分とのかかわりでとらえ、学校生活や家庭、地域での生活を楽しく、めあてのある充実したものにしていけるようにする。

○低学年の児童の発達の律性を踏まえながら、内容が2学年まとめて8項目に再編成された趣旨の理解と内容の分析をする。

○教師自身が地域を歩き、人や社会、自然に対する理解を深める。

○地域の人々、社会及び自然を生かしながら、内容の重点化・弾力化を図り、拠点フィールドでの繰り返し活動やポイント活動等、学習活動展開の工夫をする。

○幼稚園及び他学年との発達の連続性を踏まえたり、各内容を相互に関連させたりしながら多様な活動ができるように工夫する。

○合科的・関連的な指導ができるような創意工夫をする。

○2年間の学習にテーマ性やストーリー性をもたせる工夫をする。

○繰り返しじっくりと取り組んでいけるように授業時間割の編成や時間配当の工夫をする。

○活動の過程を振り返えられるように掲示物やポートフォリオ等の工夫をし、児童が自分自身の成長やよさを心に刻み、意欲や自信につなげていけるようにする。

○児童の「やってみたいこと」が、どのように実現したり解決したりしたのか、教師は、事前の計画と照らし合わせながら検討し、成果や課題を次に生かしていく。


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