児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -078/157page
○活動3 「伊南川」 (3/4、4/4)
拠点フィールドでの繰り返し
活動とポイント(重点)活動夏の伊南川は、子供たちの最大の目的地だった。やってみたいアンケートでも40ものことがらが出された。そこで、拠点フィールドの大橋公園の活動を省き、伊南川の活動にポイント(重点)をおいた。
伊南川でやってみたいこととして、「魚つり、魚つかみ、生き物さがし」13名、「川の中をのぞく、もぐる」が11名、「砂、石、岩あそび」7名、「草あそび、よし舟ながし」5名だった。
安心して多様な川遊びの活動ができるように、学校のスタッフ5名(担任3、教頭、養教)の他に、保護者に協力を依頼した。当日は、見学者も含めて13名(父母6、祖父母7)の協力を得て活動が展開できた。
子供たちは、河原に到着すると、わくわくし、教師の注意を聞くと、待ちかねたように自分のやってみたい活動に取り組み始めた。
一人一人の思いや願いを
生かした体験活動川の中をのぞき魚をつかまえたいと、手作りの牛乳パックの箱めがねを作って持ってきた子供も、本物の余芦めがねを蔵から探して持ってきた子供も夢中になってのぞき、魚を探していた。真剣なまなざしで魚つかみをしていた子供たちは、つかまえると「イワナだ。」「ハヤをつかまえたぞ。」と歓声をあげ、教師もとび上がって喜んだ。
新たな気付きの
見取りと支援浮き輸にロープをむすんで、一人が浮き輪に入り、他の友だちが川上にひっぱったり川下に流したりしていた。さらに浮き輸を4つつなげ、連なって伊南川の流れを感じるという遊びに発展した。教師は、遊びに使うものを一緒に探したり熱中して遊ぶ姿を見守ったりした。
伊南川の中をのぞきたい、もぐりたいという思いが強かったD子(1年生)は、ゴーグルをつけて川にもぐると、川底のきれいな石を見つけ「ほうせきみたい。」と袋に石を集めていた。E子も「車の形に似ているよ。」と石の形に興味を示した。発見を認めたり、喜びに共感したりしていくと「もっと、見つけよう。」と意欲をもって取り組んでいた。