児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -088/157page
○範唱に合わせの二部合唱。
繰り返しの練習には興味を持って取り組んだが、1時間では満足できるような成果を得ることはできなかった。
<2次3時目>
[ 手作り楽器で楽しもう ]
児童は手作り楽器が好きで、身の回りのものから自分のイメージした音を引き出そうと意欲的である。前時ではルンバの3種類のリズムを学習しているので、「音色」に気を付けてリズム表現を楽しませる時間として、児童がこれまでの学習で作った手作りの楽器などを利用させる場を設定した。
○誰が、どのリズムを、どの手作り楽器で演奏するか決める。
ルンバのリズムパターンを確認したあと、次の点に気を付けてグループごとのリズム表現を試みる。
○歌いながら楽器を演奏する。
○それぞれの楽器の音が聞こえるように工夫する。手作り楽器は牛乳パックやペットボトル、紙コップ、空き箱、割り箸などとその材料は様々であり、音の大きさも音色も不揃いなものであったが、音の出し方は大別すると「こする」「ふる」「たたく」の3種類に分類することができた。はじめ、児童は自分の楽器の音に耳を傾け、よりよい音を探し出そうとしていたが、教師の呼びかけに応じてグループで輪になりお互いの音に耳を傾けながらルンバのリズムをたたき始めた。
○なかなかテンポの合わないグループは「歌いながらやると合うよ」と「音のカーニバル」での学習を生かして練習する。
○同じリズムに偏ってしまったグループでは、演奏する部分と休む部分を相談して交代しながら演奏。
○8名のメンバーが細かく分かれてしまい、なかなか全体で合わせることができないグループもある。
練習が終わると希望するグループの演奏を録音し、全員で鑑賞し工夫した点、よいと感じた点を話し合う。
教師は同じリズムでも楽器によって音色が違う例を、1つのグループの具体的な手作り楽器で示す。
<3次1時目>
[ 歌えた ]
3曲目の教材曲「茶色の小びん」ではグループアンサンブルを目標とした。これまでの学習から階名唱が楽器の演奏の助けになることを学習してきているので、階名唱を工夫して多く取り入れた。
○拡大楽譜を提示。歌いながら音譜の下に階名を記入したり、階名をかくしたりして繰り返し歌う。