児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -089/157page
○聴唱法で。教師が歌ったりキーボードで演奏したりして、音程を正確にとりながら歌う。
○旋律に着目。楽譜や階名唱を手がかりに似ているフレーズ、違うフレーズを見つけさせる。
楽譜を目で追い、聴き、歌いながら何回かくり返すことによって児童の多くが暗譜できた。アンサンブルの楽器を選ばせる際に、楽器の演奏の苦手な児童がどうするかが心配だった。これまでも、打楽器など特定の楽器に集中してしまうことがあった。しかし、主旋律の階名が歌えるようになった自信がリコーダーで演奏しようという気持ちにうながった。
「ドレミがわかったからここができる」「ゆっくりだとできた」という声をきくことがでた。
協カ的な指導の工夫
<3次3時目>本題材の3曲目の教材曲「茶色の小びん」では、今まで学習してきたことをもとに、自分たちで楽器やパートを選ばせ、演奏を工夫していく場を設定した。グループごとの表現意図が明確になるにつれて、細やかな指導が必要になる。児童の表現意図の具現を目指して、グループごとの練り上げの場となる本時は、協力的な指導(T・T)による意図的な支援を工夫していきたいと考えた。
しかし、本校には、音楽専科はいないため、今回のT・Tの担当は、児童の実態をよく知る算数のT・丁担当の教師である。教師も児童も、お互いに知っているので児童も安心して相談し、練習に取り組むことができると考えた。
[ 児童の思いを明確にするために ]
○4つの班のねらいがわかるような学習カード(一覧表)
○MD録音を聴き、前回の様子を確認
○班のめあて、個人のめあてを確認[ 短い時間を有効に ]
○楽器はグループで相談して決めた。どのグループも、リコーダー、鍵盤、キーボード、木琴か鉄琴を使用した。(教科書で示した例をもとに話し合った結果)同じ種類の