児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -102/157page

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8 家庭科における授業の改善

(1) 家庭科改善の基本方針等の理解と授業改善の視点

 4つの改善の基本方針をふまえ、小学校家庭科では教科及び学年の目標の実現に向けて内容構造や小・中・高の関連を理解し、4つの視点から授業を改善していく。

改善の基本方針

○生活をよりよくしようとする意欲と実践的な態度の育成をより一層重視する。

○男女共同参画社会、少子高齢化等への対応を考慮し、家庭の在り方や家族の人間関係、子育ての意義、生活と技術とのかかわり、情報手段の活用などの内容を充実させる。

○実践的・体験的な学習を一層重視するとともに問題解決的な学習を充実させる。

○家庭・地域社会との連携や生涯学習の視点を踏まえつつ、学校における学習と家庭や社会における実践との結びつきに留意する。

                   ↓  小学校家庭科では

教科の目標
 家族の一員として生活を工夫しようとする実践的な態度の育成

学年の目標(育成すべき資質能力)
 ○家庭生活への関心や理解
 ○日常生活に必要な基礎的技能と活用能力
 ○生活をよりよくしようとする能力

内容・構造の変化
 ○3領域から8つの内容へ
 ○題材指定の見直し
 ○内容の厳選と移行

              ↓  望まれる自校の児童の実態に応じた学習展開

授業改善の視点

○8つの内容の相互の関連を図り自校の児童の生活を総合的にとらえた題材構成の工夫

○生活課題を自ら発見し主体的に解決する問題解決的な学習の充実

○基礎的・基本的な内容を確実に身に付けるための効果的な実践的・体験的な活動の重視

○自分と家族など人とのかかわりを重視した学習活動の展開

              ↑  小・中・高校の関連例

―― ――
生活的な自立の基礎 ―― 生活の自立 ―― 生活を主体的に営む能力と態度
家庭の仕事、団らん ―― 家庭の基本的な機能 ―― 家庭・家族の意義
保健衛生的・生活活動的着方 ―― 社会生活上・個性的着方 ―― 衣生活の科学と文化
3つの食品群の組み合せ ―― 五大栄養素の働き ―― 栄養素の種類と機能
1食分の食事 ―― 1日分の食事・食品の量 ―― 家族の1日分の食事
身の回りの整理整とん・清掃 ―― 安全・快適な室内環境 ―― 住空間の設計・整備


(2) 自校の特色を生かし2年間を見通した年間指導計画・題材構成の工夫

 自校の児童の生活、学校・地域社会の実態に応じた題材を開発・設定し、効果的に2年間を見通して配列する。各題材で育成すべき資質能力を明確にし、以下に留意して自校の教育目標及び教科の目標の具現化に努める。(★は実践編と特に関連するもの)


留意点
○児童の生活の実態に応じ内容相互の関連を図った題材構成(家庭科への興味・関心を高める題材、季節、学校・地域の行事等の関わりを重視した題材、環境・家族・異学年交流など一つのテーマを中心に構成した題材、学習の成果を総合的に生かす題材など)★

○共通に学ぶ部分と個別に学ぶ部分と組み合わせた題材構成(課題選択の導入等)

○基礎的なものから応用的なものへ、簡単・要素的なものから複雑・複合的なものへ構成

○他教科や題材間の関連の重視


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