児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -110/157page
部屋のそうじ班
○洗剤にはいろいろな種類がある。種類によっては混ぜてはいけない洗剤もある。
○取り扱い表示を見ると、使える場所や使う量が分かる。
○雑巾の代わりに古くなった布を使って汚れを落とすとよい。
○部屋の整とん、掃除機、拭くの順。
○ほこりを取る道具もある。
洗面所・風呂場そうじ班
○洗剤を使わなくてもこすると汚れが落ちる。
○金だわしだとよく落ちるが、傷を付けることも。
○お風呂の洗剤にも取り扱い表示があった。
衣類の整とん班
○チャックやボタンは締めてたたむ。
○手でしわを伸ばしてたたむとアイロンがいらない。
○筒状に丸めて入れるとTシャッなどたくさん入る。
祖母のコミュニ
ティーゲスト友達から教わった方法を試すために、子供たちは家庭科室やトイレなど場所を広げて活動していった。また、ゲストの祖母を囲んで衣服の収納の仕方を試す子供もいた。子供たちの視線は祖母のしわの多い手に集まる。「こうやって、服を伸ばしてたたむとアイロンがいらないんだよ。」と語りながら、衣服をなでる祖母の優しい手つきが印象的であった。祖母の笑顔、語りかけに励まされ、何度もたたみ方を練習する姿があった。一方、休み時間に1年生教室に出かけお道具箱を片付けてやったり、整理の仕方を教えてやったりする子供もいた。これは、前時に水飲み場を清掃している際、1年生担任より「ありがとう」「さすが高学年だね」と感謝されたことが心に残っていたためと思われる。「できた」という喜びと一緒に、人から認められているという自覚が実践意欲に結びついていったのだろう。
友達、教師、家族など多くの人と関わることによって、追究活動に対する子供の思いや願いは一層深くなり、よりよい生活を工夫しようという意欲が高まることが分かった。
また、活動後に各場面ごとの整理・整とん、清掃のコツをまとめ、実践を一般化することで、自分の家庭の実態に応じて生かしやすいようにした。学習のまとめを十分に行うことで一層成就感や、実践意欲の向上へつながっていった。