児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -126/157page
2 授業の実際
1.体ほぐしの運動
[ 第4時 ]
◇児童がよく知っているリズミカルな曲を数曲選定し、そのリズムに合わせたやさしい振り付けで踊らせる。◇児童がより楽しく踊れるように、教師も児童間を回り、一人一人と向かい合い笑顔で楽しく踊って心が触れ合うことができるようにする。
◇二人組みで行う内容も取り入れ、友達とのコミュニケーションを深めさせ、豊かにかかわれるようにする。
「ダンスがとても好きな子供たち」という児童の実態を考慮し取り入れた内容なので、自由でリラックスした雰囲気の中でたいへん意欲的に踊った。心身ともに伸びやかになってきたため、補助・補強運動並びに主運動に円滑に移行できた。
○自己決定の場の設定
◇前時まで学習した技のうち、自分ができる技の中から練習する技を決定させ、技のポイントと自己課題を確認させる。その際、数名に発表させてから行わせる。
2.学び合いの場の工夫
2―A
ポイントボード◇用紙(各技を図解したものにポイントを書き込めるもの)と図画板を準備する。
・児童が技に挑戦しながら「あっ!ここだ。この手の位置に注意すればいいんだ」「もっと勢いをつけけなくちゃ」など、気付いたことや発見したことを書き込んでいく。イスを活用しマットの側に立て掛け、課題づくりや各技のポイントの確かめ、自己・相互評価に活用させる。
◇本時の新しい技である伸膝前転と前方倒立回転の説明を行い、各技のポイントを練り上げさせ、補足・修正しながら記入する。また、落差や傾斜の活用など、段階的練習の有効性も話し、活動への見通しを持たせる。
[ 活用の場 ]
・各技の練習時、個人ごと、また数名による学び合いの時に活用させる。
・教師が、導入段階における各技のポイントの確認や、個人の学習活動または学び合いを支援する時に活用する。