児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -133/157page
3 実践的コミュニケーション能カの育成に重点をおいた授業
(1) 自校における言語活動の指導事項の具体化、弾カ化(★)
4領域の言語活動の指導事項 (3学年間を通して一括して示す) :学習指導要領 ↑ ↓自校での具体化・弾力化
○生徒の学習の習熟の程度を見定めて、必要な内容を3学年のうちに繰り返し指導するなど、様々な指導上の工夫を行う。
○長期的な計画のもと、学習状況を把握し学年に縛られない弾力的な指導を行う。
↑
<言語活動の取扱い>を受けて
ア 3年間を見通した全体的な配慮事項○実際に言語を使用して互いの気持ちや考えを伝え合うなどのコミュニケーションを図る活動を行うとともに、言語材料について理解したり練習したりする活動を行う。
○コミュニケーションを図る活動においては、具体的な場面や状況に合った適切な表現を自ら考えて言語活動ができるようにする。
○言語活動においては、主として、「言語の使用場面」や「言語の働き」を取り上げ、活動に具体性を持たせていく。
イ 各学年毎の配慮事項観点
観点 第1学年 → 第2学年 → 第3学年 言語の使用場面や言語の働き 身近な 言語の使用場面や言語の働きに配慮した言語活動を行わせる。 第1学年の学習を基礎として、言語の使用場面や言語の働きを さらに広げた 言語活動を行わせる。 第2学年の学習を基礎として、言語の使用場所や言語の働きを 一層広げた 言語活動を行わせる。 取り上げる話題 自分の気持ちや身の回りのできごと などの中から、簡単な表現をいミュニケーションを図れるような話題 特に、事実関係を伝えたり、物事について判断したりした内容 などの中から、コミュニケーションを図れるような話題 特に、様々な考えや意見 などの中から、コミュニケーションを図れるような話題 <各学校の実態>から
(2) 授業の充実のための視点〜聞くことや話すことの中心として〜
○各学年とも、音声によるコミュニケーション能力の育成を一層重視し、特に聞くこと及び語すことの言語活動に重点をおいて指導する。(★)
○「聞くこと」では、単に英語を聞いて文の表面的な意味を理解するだけでなく、話し手の意向などを理解できることを重視する。(★)
○「話すこと」では、与えられた文を機械的に繰り返すことができるだけでなく、自分の考えなどを話すことを重視する。(★)
○実際に言語を使用してコミュニケーションを図る活動 (use) と言語材料についての理解や練習を行う活動 (usage) とのバランスに配慮しながら、それらの確実な定着を図る。
○言語活動の指導の指導では、一つの指導事項を取り上げて行うばかりでなく、他の領域の指導事項と組み合わせて・豊かな表現を目指し、指導の効果牽上げることができるようにする。
(例:聞いたことをもとにした書く活動、読んだことをもとにした話す活動)○ ALT 等との T・T の工夫により、授業内外の言語の使用場面の工夫を図る。(★)
○一人一人の英語の表現や発想のよさを生かした個に応じた指導を工夫する。(★)