児童生徒の夢がかなう福島の教育の実現に向けて -141/157page
3 実践の考察
今回の授業では、「アジアの国々について調べ、調べたものを英語で表現する」という計面を立てて実践した。生徒主体の授業になるように心がけたところ、予想以上に、アジアの国々について調べる最初の授業から発表まで、また、事後の壁新聞の作成まで大変意欲的に学習し、創造的な授業になった。
自校ならではの
目標・指導計画
の作成○生徒の実態をもとに、本校としての学年目標や年間指導計画等の作成をもとに、生徒の興味や関心を生かす授業の構想・実践をしたが、活動そのものには意欲的に活動していた。なお、実践的コミュニケーション能力の育成のため、 ALT の協力も得てさらに研究を深めていく必要がある。
●このユニットの言語材料 will, have to, don't have to, may, must などの助動詞を含んで表現して欲しかったのだが、内容面からの発表が多かった。
今後言語材料と融合できるようさらに工夫していきたい。
社会科の先生と
の協カ授業及び
自己課題の設定○社会科の教師のより詳しい説明を聞くことにより、興味・関心も高まり、調べたい国を自分なりに設定したり、どんな発表にするかについて話し合うことにより、発表への意識化が図れた。
●社会科の先生はゲストティーチヤー的なかかわりだったので、さらに効果的な在り方を工夫して必要がある。
興味・関心に応じた課題の追究
(コンピュータや学校図書館を活
用した調べ学習)○普段の教室内の授業のイメージを開き、各種情報を得ようと生徒たちは課題追究に意欲的に協力的に活動していた。
●図書室で本から情報を得ようとしたがアジアの国について書いてある本の数が少なかったり、その国の言語について書いてある本は、まったくなかった。また、インターネットを用いて、情報を得ようとしたが、コンピュータの使用の仕方が分からない牛徒もおり、技術の先生の援助を必要とした。資料情報について事前に把握しておく必要がある。
ALT との T・T を通した
理解や習熟の程度に
応じた指導○生徒のつまずきや追究時間の制約を考慮し、発表時のサンプル表現を事前に示した。調べたことを英語で表現することは大変であったが、 ALT との T・T など通し生徒たちも何とか英語で表現することができた。さらに、班に一人は英語の得意な生徒を配属しておき、その生徒に聞きながら英語が苦手な生徒も英文を完成する姿もみられた。
●生徒たちが日本語から英語に直したものをチェックするのにかなり時間がかかり、放課後、遅くまでかかって ALT に添削してもらうなど、授業だけでは時間が足りず、ゆとりある計画が必要である。
話すことの高まりを
目指す効果的なプレゼン
テーションの工夫○いつもは英語の暗唱を嫌がる生徒も少なくないが、自分の作った英文のためか、感情を込めて積極的に暗唱し、発表に備えていた。
○発表当日を迎える前に、別室で1グループずつ練習をした。練習をした後の反省で「地図は切り抜いた方が見やすい。」とか、「矢印で指した方がいい。」とか様々なところに自分たち自身で気づき、より良いプレゼンテーションが可能になった。
●発表に対して、聞く側から質問し、双方向のコミュニケーションができるよう、さらに日々の言語活動を充実させていくこと。