教育福島0002号(1975年(S50)06月)-007page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

教材の精選

教材の精選

基本的な考え方

郡山女子大学短期大学部教授

長谷川寿郎

 

一、教材精選の意味

 

教材を精選しなければならないということは、今日当然の要請として、受け止められているが、実際には、いろいろな問題がからみついている。そこで、改めて、「教材の精選」についてその基本を問うてみようというわけである。

 

(一) まず、精選ということであるが広辞苑によると、多くの中から、特に優れたものをよりすぐること、とある。小学館の日本国語大辞典には念を入れて選びぬくこと、とあり、更に、精選なる言葉もあげられていて、これは、正しく選ぶこと、ふさわしい人や物を選出すること、またその選ばれた人や物、と定義してある。

教材の精選は、教材の清選でなければならないであろう。

ところで、筆者は、精撰ということをも考えなければならないと思うのである。精撰という熟字は、手もとの辞書には見られないので、筆者なりの造語で、みだりがわしいとのそしりもあろうかと思うのであるが撰は、詩文をつくる意であるところがら、教材にかけて言えば、教材を教材にふさわしく念を入れて教材につくりあげる意をこめたいというしだいである。

教材は、精選されなければならな

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。